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絵柄もテーマ表現のひとつ
✧サムネはskebイラスト✧
ほとんどの人は、絵柄はその人を象徴するものであって、個性の一部だと考えます。僕もそう考えていました。
しかし、最近もっとウケやすい絵に変えようと色々試す中で気付きました。
絵柄はあくまでテーマ表現の一部なんじゃないかと。
僕はリアルな塗りが苦手なので、練習のためチャレンジするのですが、やっぱり普段のデフォルメ感のあるキャラクターには合わないんですよね。
冷静に考えれば当たり前で、リアルさって美しさとかかっこよさには繋がるけど、可愛さにはあまり繋がりません。
ポケモンだってミッキーだってデフォルメされてるから可愛いのであって、変に塗りがリアルだとおかしいですよね。もちろんそれはそれで面白さとかかっこよさにはなります。でも「子供向けな可愛さ」を表現する時には適さない。
絵柄は個性を出すためのものではなく「誰に向けてどういう表現をしたいか」の手法の一つなんだと気付きました。
自分の場合、確かに美しい絵を描きたい時もありますが、僕のファンや依頼者が望んでるのって美しさではなく「可愛いデフォルメキャラクター」なんじゃないかと思いました。
事実、今まで僕はデフォルメキャラを書く時「小さい女の子向けの可愛いおもちゃ感」を意識することが多かったです。
それを忘れて、ただリアルにしようとするから、納得のいかない出来になるのかもしれません。
もちろん上手くなるには立体を学ぶことは必要。
しかし、その立体表現はテーマに合わせて自在に使えるようにならないとダメだと思いました。
可愛さを表現する時には、あまりライティングにこだわらずキャラクターが際立つように。美しさを表現するなら、ドラマチックな光表現を。エロさを出したい時は肌の実感をしっかり出す。
そうやって、目的に合わせて絵柄を操れてこそ、自分の表現したいものが作れるんじゃないかと。
これからも練習は続けますが、依頼を受けた際はそのことを忘れずに頑張りたいと思います。