[映画]ヒンディー・ミディアム
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『ヒンディー・ミディアム』
つくづく文化が違うのだなと思わされるインド映画。
今回はインドのお受験戦争。
要するに公立小学校の状況が酷くて。
ある程度お金をもってる層は、全家庭が私立の名門校を目指すのです。
主人公のラージ一家は、余裕かましてお受験したら普通に落ちて絶望の淵に。
しかし、低所得層優先の制度があると知り
所得を偽って家族でスラムに住み
低所得層用の願書で申し込むが
町の人たちと触れ合い、厳しい生活の現状と、それに負けないたくましさを知り…
という話なのですが。
結局「正しい」って何なのだ?と。
そこを問うて来るのですよ。
身分を偽ってまで、子供を名門校に。
それは子供のため。
しかし、それをやることによって、正規で申し込んだ誰かが落ちる可能性も。
最初は「我が子さえよければ」だったラージ夫婦ですが
そもそもこのシステムどないやねん?
となるのは、まさに国民目線。
富裕層にも、低所得層にも問いかける映画なのです。
そこは観てて分かりやすいですし
コメディも入れつつテンポも良く。
クライマックスまでトントンと引っ張って行ってくれたのですが
校長のスタンスが、善なのか悪なのか、いまいち分かりにくかったのと
クライマックスをドラマチックに仕上げすぎてて、僕はそこでリアリティを削がれてしまったのが残念でした。
リアリティ度外視でハチャメチャに盛り上げてくれるのがインド映画でもあるのですか
この映画に関しては、クライマックスの温度の違いが気になりましたね。
全体的に観たら、興味深くて面白かったんですよ。ええ。
「マダム・イン・ニューヨーク」もそうでしたが
インドでは「英語が話せる」というのが、かなり高めのステイタスなのだな。