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イメージで記憶に残る「記憶ノート」と、忘却曲線を活用した復習

絵を描くのが好きな子におすすめなのが記憶ノート。イメージで覚えたいワードの記憶定着を強力に助けてくれます。

自然科学研究機構生理学研究所教授の柿木隆介氏によると、記憶には2種類あります。

1) 短期記憶:数時間〜数日単位で消えていく。

2)長期記憶:短期記憶より長期期間記憶に残る

短期記憶から長期記憶に移行させるには、その情報が自分にとって重要だと考えることや、強烈な印象を持つと効果的だそうです。世界記憶力グランドマスターの青木健氏は、イメージ(絵や映像)で脳にインパクトを与え効率的に記憶定着を促すことができると言っており、「記憶ノート」をお薦めしています。

中学校で学ぶ英語の文法は法則とカタマリがあるので、覚える量は多くないですが、単語や熟語は蓄積されていくものなので、覚える努力や工夫が必要になります。そこで、私は絵を描くのが好きな子達には記憶ノートを私流にアレンジした方法で作成することを、宿題の一つとしています。

リタ流記憶ノート

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上の画像は記憶ノートの作成イメージです。この見開き1ページ分の作成を1週間の宿題としています。

1) ミッションを決める:見開き1ページ分のミッションを決め(今回は教科書p.8~9)イメージカラーを設定し、そのイメージカラーで枠線を引く。

2)左側:覚えたい単語や熟語をピックアップして書く。

3)真ん中:覚えたいワードから湧くイメージを描く。

4)右側:覚えたいワードを3回書く。

忘却局線に沿って復習

エビングハウスの忘却曲線は、ドイツの心理学者である「ヘルマン・エビングハウス」が考案した、人が忘却するメカニズムを端的に表したグラフのことです。この曲線が示しているのは、時間がたてば経つほど「もう一回覚えるのに苦労する」という事実と、では効果的に時間を短縮して覚えられる復習のタイミングはいつか、ということです。

部活にゲームに習い事に・・・ともすると大人以上に多忙な子ども達にとって時間は貴重です。少しでも少ない苦労、短い時間で、効果的に記憶するのに活用してみてはいかがでしょうか?

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私は子ども達には、以下の頻度でできるだけノートを見返すように伝えています。復習のベストタイミングを逃したとしても、パラパラと見返すだけでも随分違いますし、個人差もあるのでエビングハウスの忘却局線はあくまで参考に、と考えています。

・1回目:24時間以内に復習
・2回目:1回目の2~3日後に復習
・3回目:1回目の約7日後に復習

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生徒さんが作成してくれた記憶ノートです。柿、秋刀魚なんて、調べてみないと意外と知りませんよね!笑

竹の子も葉っぱがチョロチョロっと生えていて、なんともほっこりする絵ではないでしょうか✨ 竹の子は春が旬なのでは!?と思って調べてみると、なんと10月が旬の四方竹という品種があるそうです。主に四国や九州で採れるのだとか。

お母さんが炊き込みご飯を作ってくれたのかな〜?なんて想像しているだけでも、気持ちが温められます✨


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