「小杉湯×医療」はなぜ生まれたのか。|第二弾!風呂〜チャートワークショップを開催して。
はじめまして。お久しぶりです。
銭湯ぐらしのふじはるです!
街で保健師をしながら、銭湯ではコミュニティナースとして活動しています。
「小杉湯×医療」第一弾を実施してから早や半年が経ちました。何もないところから手探りで始めて、いま振り返ると沢山の初めてを経験してきたなと思います。
自分の一方通行の思いではなく、小杉湯に寄り添った活動をしたかったので、まずは小杉湯を知るために、パパママ銭湯のサポートスタッフをやったり、番頭さんへアンケート調査を行ったり、実は正月には番頭と番台もやらせていただきました。
また、外部でイベント/ワークショップの企画をするのも初めてだったので、小杉湯や銭湯ぐらしで多くのことを吸収しながら活動してきました。
例えば、参加者がワクワクできる時間を過ごすための場づくりと内容設計、打ち合わせのやり方、自分の思いを伝えるプレゼンの大切さ、ファシリテーターって何、仲間の集め方関わり方、など。
想像をしていなかったペースで関わる人が増えていったこと(ありがたいことです)で頭を抱えることもありましたが、とにかく街と医療者の翻訳者として、一人一人とコミュニケーションをとることを続けてきました。
壁にぶつかる度に支えてくださるみなさま、いつもありがとうございます。
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活動をSNSで発信しているうちに、ありがたいことに「小杉湯×医療」に興味を持ってくれる方が増えてきました。
・「ふじはるさんのツイートを見て小杉湯に来ました!」
・「自分の地域でもこの取り組みをやりたい!」
・「銭湯で医療っておもしろい!自分も何かコラボしたい!」
このように、私以上にアツい思いを持った方から連絡をいただきます。
その時に、必ず聞かれるのが「そもそもどうやって小杉湯×医療は始まったのか?」ということ。
そこで、今回は友人とやっているラジオで「小杉湯×医療」について話しました!
2020年2月1日に開催した「小杉湯×医療」第二弾を振り返りつつ(イベント翌日に収録したのでホヤホヤな本音が詰まっています)、
主宰である私の思いを話しています。
<スナックしらが Spotify URL>
1時間弱ある大作ラジオとなってしまったので、気になるところから是非聞いてみてください!
▽振り返りラジオ タイムテーブル
〜前編〜(0:00〜24:00)「小杉湯×医療」はなぜ生まれたのか
(小杉湯)
昭和8年創業、86年の歴史をもつ高円寺の老舗銭湯。
JR高円寺駅から徒歩5分、活気あふれる商店街を通り抜け住宅街に入ると、昭和にタイムスリップしたような破風屋根のレトロな建物が存在感をしめしています。音楽、ファッション、サブカルチャーを中心とした多様な中央線カルチャーと、古き良き歴史が混在する高円寺の憩いの場として、多くの方から愛されている銭湯です。名物ミルク風呂、週替り・日替り風呂、水風呂があり、温冷交互浴は小杉湯の代名詞となっています。|http://kosugiyu.co.jp/
▷小杉湯三代目:平松佑介|(@hiramatsuyusuke)
▷イラストレーター/小杉湯の番頭:塩谷歩波|(@enyahonami)
(銭湯ぐらし)
銭湯で得られるような「余白のあるくらし」づくりを目指して。
建築・デザイン・音楽・マーケなどさまざまなバックグラウンドのメンバーが集う、クリエイティブチーム。小杉湯となりの企画運営をしています。|http://sentogurashi.com/
▷銭湯ぐらし代表取締役:加藤優一 (@kato_yuichi)
〜後編〜(24:30〜53:30)
・「社会的処方と銭湯」街のみんながリンクワーカー。
・「リハビリテーション銭湯、スポーツ銭湯、的な妄想」楽しいことして健康が良い。
▷『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』西智弘 編著
http://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527310/
〜最後に〜(53:30〜58:00)
・小杉湯×医療をはじめて起こったこと
・いろいろ本音
▽「小杉湯×医療」第二弾!風呂〜チャートワークショップ
今回は、以下の内容を実施しました。
「銭湯で突然お客さんが倒れてしまったらどうする?BLS風呂〜チャートを作ろう!」
いつ、誰にでも起こりうる心肺停止リスク。目の前で倒れた人が心肺停止状態の場合、その場に居合わせた人がAEDを使い、適切な心臓マッサージも行うことが高い救命率につながります。
しかし、銭湯で人が倒れた場合、周囲の対応から配慮まで考えるべきポイントが多くあります。そこで、今回はAEDを用いて銭湯と医療について考えました。
動画や医療者によるデモンストレーションでBLSについて学んだ後、CPRトレーニングボトルや人形を用いながらグループディスカッションを行い、銭湯で突然人が倒れてしまった時の対応マニュアル「風呂〜チャート」を作成しました!
ワークショップでは、医療や福祉の専門職と街の人が混ざり、互いに学び合う様子がみられました。
参加者のツイートをご紹介する形で書かせていただきます。
そして、出来上がった風呂〜チャートがこちら!(小杉湯の塩谷歩波氏に書いてもらいました。分かりやすい!)
ワークショップ後の座談会では、小杉湯番頭のアニーちゃんに私の思いを引き出してもらい、参加者の皆さんにお悩み相談に乗ってもらいました(笑)
どうなることやらと心配していたのですが、「あの空気感が良かった!」「ふじはるさんや小杉湯スタッフや小杉湯ユーザーが緩やかに繋がる中で、お互いにお節介し合ってる感じが素敵すぎる。しんどさやモヤモヤすらも共有できる関係性。」とまさかの好評で、温かい空間だったなと思います。
みなさま、今後ともよろしくお願いします!笑
▽おわりに
銭湯に通うことは、多様な視点を持った街の多世代の人とごちゃ混ぜに出会うこと。 小杉湯となりがプレオープンし、今まで以上に多様なコミュニケーションが生まれ始めています。
今後も、それぞれの“得意”、“ちょっと詳しい”を持ち寄って「つながり、まなび、むすばれる」”弱さ”も許容し合える対話の場づくり
など、小杉湯×医療の取り組みは続けていきたいと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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