「ザ・コーチ 最高の自分に気づく本」
いよいよ佳境に入ってきます。
大蔵は星野に、ゴールツリーを描く際のポイントとして、
・会社の目標と個人の目標の接点を見つけて共有する
・自分に合ったゴールまでのたどり方に合せて、ゴールや目標を設定する
・生きがいや、やりがいにつながる目的とゴールをセットで設定する
・ゴールを目指すが、それだけに囚われて自分を見失わない
・目標の主語を「私」にして、いつ・何が・どうなるという表現にする
・目標はやるべきことではなく、ゴールまでの通過点や指標とする
・「開かれた質問」を自分に問いかけて思考力や解決力を鍛える
といった様々な手法を授けてきた。
今日は、星野は前から欲しかったミニバンを買う際の、妻優子との会話の場面からです。
星野「大蔵さんと目標の達人の勉強をしだして、自分の目的やゴールを考える時間がすごく増えたよ。最近はゴールが明確だから、自分の人生に責任を持って決断する力がついた気がするんだ。
そういえば、大蔵さんがこんなこと言ってたな。『人生とは、ゴールに向かう旅そのもので、それは自己責任によって自由の権利を行使して、選ぶこと、決めることの連続である』とか、『目的を持ってゴールに向かう旅では、自分の周りで起きる変化より、自分自身の内側で起きる変化の方が大切』だと。さらに『ゴールを持ってビジョンをいつも描いている人は、それが顔に表れる。それがなんとも言えない魅力となり、他人にも伝わる』とも。」
優子「確かに。もし、ゴールや目的がなければ、海図も羅針盤もない船で海を漂っているようなものだもの。そうしたら、不安や恐れや迷いが顔にでちゃうかも」
そして、新車に乗って家族揃ってのドライブから帰り夕食後に、星野は優子に、自分は最初学校の先生になりたかったんだと切り出す。
優子「へ~、パパはどうして先生になりたかったの?」
星野「俺が学生だった頃、テレビの学園ドラマが流行っていてさ、そのドラマに出てくる先生がかっこよかったんだ。なあ優子、俺はいつか、そんな風に人を育てる仕事がしたいんだと思う。まだ、どんな形かわからないけど」
優子「いいんじゃない、パパは面倒見がいいもん。案外合ってるかもよ」
その夜、星野はなかなか寝付けず、回想するシーンにシビれました!
目を閉じていたけれど、瞼の裏には、今までの人生の記憶や、大蔵さんとの会話や、優子や沙織の笑顔が浮かんでは消えた。そして、僕は思った。
たくさんの夢やゴールを自由に描いて、それをひとまとめにして花束のようにしたものが、僕の人生なんだと。
その花束の根本にあるのが僕の価値観で、一番大切にしたいことなんだ。そして、花々が生き生きと咲いている姿こそ、僕の生きがいなんだ。
でも大蔵から気になるメールが届きます。1ヶ月くらい事情があってお会いできないと。。
さあ、大蔵になにがあったのか、そしてこれを受けて星野はどうなるのか、クライマックスを迎えます。お楽しみに!