冷静に、ポジティブに
昨日は、ある価格転嫁に悩んでいらっしゃる企業さんを訪問しました。
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「メーカー側からはもらっていない以上、(下請先へは)支払えない」
こう発注者側に切り出されたといいます。ある多重下請け構造にある業界の一翼を担っている会社から下請受注している会社です。
ここまで一刀両断に、明快に回答いただくと二の句が継げなくもなるところです。
でも、本当にそうなのか?
ご多分に漏れず、この業界もトップのメーカー以下、『パートナーショップ構築宣言」※に署名しているのではないか。
だとすると、サプライチェーン全体のWin-Winをメーカー側は考慮していて、協力業者のいまの苦しい状況は当然理解しているはず。支払ってないなど、果たしてありうるのか?
と、話を聞いていて憤りさえ感じたのでした。
でも、冷静に考えてみると、
「もらっていない以上、払えない」というからには、裏を返せば、
もらっていれば、払う
と、言っているようなものではないか。
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交渉ごとですから、すんなりとはいかないのが世の常。
なにごともあきらめず、冷静に、ポジティブにとお伝えし、今後も支援していくことをお約束して辞去したのでした。
※『パートナーシップ構築宣言』・・・事業者が、サプライチェーン全体の付加価値向上、大企業と中小企業の共存共栄を目指し、「発注者」側の立場から、「代表権のある者の名前」で宣言するもの