大人だからこそやってほしい。日記のススメ
日記というのはどうも、子どもが書くもののイメージがある。
今の年代の子どもたちは携帯電話を持っているので行わないかも知れないが、自分が子供のころは、交換日記を書いて友達と近況報告をしたり、自分だけの日記を書いてみたりしたものだ。どれも、だんだん書くことがなくなって「今日はアイスクリームを食べた」くらいの内容になり、忘れ去られることが多々あったが。
しかし私は、日記はぜひ大人に書いてほしいと思っている。
なぜか。
これは全員に当てはまることではないのかもしれないが、実体験として「ああ、自分精神的にも大人になったな」と感じ始めてから、「人に相談する」ということがしにくくなったからである。
「あの人からメールがこない」「あの人がムカつく」昔はこんな小さいことすらすべて、友達に相談し話を聴いてもらっては、ストレス解消に付き合ってもらった。
しかし、大人になるとお互い時間もなく、人の話を聞く余裕はない。いわゆるくだらないことで悩んでると「そんなことで悩んでるんじゃない」と言われてしまうのが大人である。
もちろん、自分もそんなことで悩みたくはないが、ウジウジしてしまったりイライラしてしまったりすることもあるのではないだろうか。
ただ、言えないし聞いてもらえないため、我慢という技を身に着け、心にストレスが覆いかぶさってくるのである。
だからこそ書いてほしいのが日記だ。
この日記は毎日書かなくていい。イラッとしたとき、モヤッとしたとき、むーっとしたとき。自分が吐き出したいのに吐き出せないというときに、「ホンネ」を書くのだ。誰かにみられるのではないかという心配はしなくていい。もしその可能性があるのであれば、書いた紙を破り捨ててしまえばいいだけのことである。
とにかく書く。書いて書いて、自分の気持ちと向き合う。
毎日なんてかかなくていい。半年に1回でもいい。
ただ、ちゃんと「専用のノート」を作ることをおすすめする。自分専用、感情のゴミ箱のように、何かがたまったらここに捨てる。という場所にしておくのだ。
私は数年前からこの、はけ口日記を書いている。感情のコントロールができないときにここに吐き出すのだが、数ヶ月、数年たってもう一度見てみると、もう読みたくないくらい恥ずかしい内容がつらつらとかいてある。
つまり、そう思うということは、その時から成長しているということなんだ。
もちろん読み返す必要はない。ただ吐瀉するのが目的だ。
「良いオトナ」になるのはもちろん素敵なことだが「赤裸々な自分」を残しておくのも、人生必要だと思うから。
誰にも見せたくない大人の日記。ぜひあなたも始めてみてはいかがだろうか。