アーティストさんの安全性を確保、法律を遵守した形態のギャラリーをやりたい理由
こんにちは。
藤本ちゃおです。
まあまあ、下記のように、ギャラリーをやりたいと思った理由とかをたくさん書いてきたわけですが、
▼前回の記事(あらすじ)
「じゃあ具体的にどういうギャラリーをやりたいんだよ!?」というところに攻め込んでいけたらと思います。
※一応言っておきますが、今事業計画書をねりねりしたり、場所自体も探している最中だったりするので、あくまで「やりたいなあ〜こういうことを!(倒置法)」というところになります。
全部が全部叶うわけではないだろうな……というのをわたしも理解しながら、でもこういう思いがあるんだぜ!というのは確かなので、そういう目で見ていただけますと幸いです。
アーティストさんの安全性を確保、法律を遵守した形態のギャラリー
近年、こんな言葉がアート業界を賑わせていますよね。
そうです、「ギャラリーストーカー」です。
こういった行為に悩まされているアーティストさんが多々おり、上記のようにメディアでも取り上げられるほど、問題になっています。
アーティストさんは、ギャラリーで展示をするために、
「作品を制作する費用、時間、展示費用、在廊する労力、普段の勤勉な労働」
など、様々なものを抱えながら、ようやっと「展示」を行なっています。
それはなぜか。
端くれの表現者として思うのは、「会いたい」からです。
自分のことを見つけてくれて、ときには気付かぬうちにそういう人たちを救っていたり、何か素敵な出会いの創発の協力者になったり。
わたしの作品を経由して、人生が豊かになった人たちのことをわたしは知っていて、そういう人たちに会って、話を聞きたいなと。
そして、自分の作品を、インターネットの平面じゃなく、立体で捉えてほしい。
この作品はどういう経緯があってできたのか、これを作ったときどういう状態だったり、気持ちだったのか。
それを聞いて改めて作品を見返すと、その作品がまた別の輪郭を帯びてなお素敵に見えた、という体験は、見る側としても幾度もあります。
本当にそういう、尊くも儚いような、奇跡的な状況で展示ってできるとわたしは思っています。
展示、労力がパナいんですよ。
作品を作るだけじゃなく、今パッと考えただけでも、下記のものの準備等が必要になります。
で、こういうことをやってでも展示をするのは、
「自分の作品を素敵だと思ってくれている人と会いたいから」
だし、
「そういう人たちに向けて、自分の作品をもっともっと知ってもらいたいから(立体的にも、情報的にも)」
なんですよ。
それが!!!
「作品なんてどうでもいい、若い女の子と話したい」
「この子可愛い、展示中に着いて行って家を知りたい」
とかされたら泣くだろ、普通に。
やるせないだろ、普通に。
この世界おかしいよ……。
誰にも言ったことがなかったのですが、実際にセクシャルハラスメントを受けている光景を見たことが一度だけあります。
好きなアーティストさんのライブでの出来事でした。
狭めのハコ(場所)だったのですが、終わって各自帰宅したりタバコを吸いに行ったりしている人がいる中、わたしはライブを見れたことが嬉しく、そして凄まじく圧倒されて、呆然としていました。
そこからなぜ、そうなったのか、全く覚えてないのですが、
気づいたらアーティストさんに、長髪の男の人が抱きついてたんです。
そのアーティストさんは、男性です。
わたしはたまたま目の前にいて、あっ、これすごく良くないことだなと思って、アーティストさんもめちゃくちゃ引き離そうとしてるけど、男の人もめちゃくちゃ強く抱きついてて、とにかく二人がめちゃくちゃ揉み合いになってるのを見てて。
仲裁すべきか、でも非力な女が入ったところでどうなるんだ、というかこの場所的に止めることは正なのか?(これは正に決まってます。ただ、そのときはびっくりして正常な判断ができなかった)
とか色々考えて……結局何もできませんでした。
それをずっと、悔やんでます。
今でもあのときの情景を、すぐに思い出すことができます。
自分が受けてなかったとしても、非常にショッキングな出来事でした。
そして、今ギャラリーを立ち上げたいとなったときに、やっぱりそういうことが起きては絶対ダメだし、起きたとしたらそれをいかに阻止するかをきちんと決めておくことが大切だと、心から思ったんです。
「デザインは怒りから生まれるものである」
これは、わたしが人生の岐路に迷っているとき、某デザインの専門学校の教授の方が言っていた言葉です。
それを聞いたとき、わたしは「アーティストってブチギレてて当然だな」と思いました。
わたしは3年ほど前から企業法務に携わっています。
広告業界の法務なので、広告表現に関する審査対応を日々行なっているのですが、法務の仕事を経験してから、キレることが増えました。
「この世界、法律破ってるやつ多すぎるし、そういう奴らがうまい蜜を吸っている」と。
そして、先ほどの出来事も、キレています。
抱きついた男に対してもだし、何もできなかった自分に対してもです。
そう、キレているのです。
わたしは。
怒りに対して行うべきことはデザインです。
わたしはギャラリーという空間で、法律によるデザインを行いたいと考えております。
あくまで構想段階ですが、
どこをどこまでやるか、どこまでできるのかはなんとも言えないですが、やりたいな〜と思っています。
まああと、わたしとして思うのが、ここまで言ったら失礼じゃないのかとか、どこまでお話しとかしていいんだろう……とか、見てくれる側の人が思う場合も多々あるんじゃないかなと思います。
それ以前に、ギャラリーって一般人の人ってかなり入りにくいと思うので。
なので、アーティストさん側に「この展示でお客さんとどうコミュニケーションを取りたいか」などをヒアリングし、発信していく……などもアリなのかなと。
そうしたら、来てくれる人ももう少し気持ちが軽くなるんじゃないのかな、とか……。
まああくまで仮説にはなりますが、「もっと気軽に来てくれるようになる」ことで、それだけ母数が増えて、購買にも繋がるとは思うので、そちら方面にもアプローチしつつ、法律違反をさせないような仕組みづくりも並行して走っていけたらいいのでは!? という感じです……。
またちょっと、別の視点ではありますが。
少なくとも、わたしはギャラリーを「アーティストさんが心ゆくまで自己表現できる場所」として機能させることが最たることだと思っています。
それをいかに心地よくできるのかは、オーナーの力量次第なんじゃないかな〜と感じた次第です。
まだギャラリーを運営したことも、ましてや携わった経験もないので、運営しながら手探りで見つけていくことにはなると思いますが、わたしの思いとしてはこういうものがあるんだ!というのはぜひ念頭に置いてもらえると嬉しいなと思います。
という感じで、ひとつめは「アーティストさんの安全性を確保、法律を遵守した形態のギャラリー」にしたいな!というところでした。
また次の記事も書いていきます。
▼前回の記事(あらすじ)
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