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起業のタネを育て、可能性を引き出す村:ローカルベンチャー 地域にはビジネスの可能性があふれている

ベンチャー企業と聞くと、都会でITを駆使しながら新しいビジネスを立ち上げていて、テレビで取り上げられていて……そんなイメージはありませんか? 地方は衰退し、若者はどんどん都会へ流れていく。都会でなければ人は集まらない。地方は衰退しているというイメージを覆し、地域に眠る可能性を活かし、成長する社会を作れることを、岡山県の小さな村が実現しています。

岡山県・西粟倉村は、人口1500人ほどだった小さな村。そこには、全国から起業を目的にした若者が集まる、ローカルベンチャースクールがあります。「50年育てた村の森を、さらに50年、100年先の子どもたちへ残すにはどうしたらいいか」を考えた自治体と、「地域にも新しいチャレンジをするようなプレーヤーが増えたらいいのに」と感じていた著者が起業し作り上げた仕組みがそこにあります。

村が大切に育てた森を森の木を管理し、間伐材を利用してつくった「ユカハリ・タイル」を開発。木の加工で出た木くずを使ってうなぎの養殖場を展開。目の前にある資源から「可能性を見つけ出し、目に見える形にする」を繰り返し、興味を持った人たちが集まってくる様子は、読むほどワクワクしてきます。

多くの人は、「きっと駄目だ」といろいろな理由で諦めてしまいます。諦めたら、目に見える形にはできません。今すぐできなくても、「どうしたらできるだろう?」「何が足りないだろう?」と考えてみること。「こうありたい!」を活かす在り方は、起業を考えていない人でも、心に響くものがあると思います。

人も、物事も、木と同じように、長い時間をかけて育てていく。それが、次の社会、次の未来へと続き、良い循環が生まれていく。一人で実現することはできなくても、同じように「こうありたい」と願って人が集まる場所は、西粟倉村や、他の地域にも生まれつつあります。

仕事がつまらない、自分はなにをしたいのだろう。そんな考えになったとき、この本を開くと、人がもつチカラ、満ち溢れる可能性にワクワクします。読んだ人の可能性をも引き出す、そんなチカラのある本だと思います。

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