明日の風は、俺たちが。
明日の風は、俺たちが、吹かすのだ。
朝から西さんと待ち合わせ。茶屋町のTSUTAYA梅田MeRISE、オダサクも通った波屋書房に手のひらの金魚の本が並んだ。大阪の街に金魚が泳ぐ。夢のようだが夢ではない。
波屋書房、とても良い顔の店主さん。しかし仕事の時の眼は本気だ。仕事人、といった具合でかっこよい。そんな店主さんの笑顔を写真に収め、宣伝します。頑張って売りますと店を後にする。
北極でアイスキャンデーを買う。ミックスジュース味210円。さわやかなミックスジュースを口一杯に含んだかのよう。西さんは人気No. 1のミルク味を買っていた。確か190円。あと吉井勇のグラス、500円。私も欲しくはあったが、もう家に置き場がない。
そのまま昼食をと蓬莱本館に。551と元は同じだという。味はいかがかと階段で思案。豚まんは正味蓬莱の方が美味しいように思う。ふっかふか。それよりもなによりも、天津丼が極上の味。あれは是非ともまた食べたい。そして友人知人に食べさせたい。エビチリも美味。相変わらずりくろーおじさんには長い列。
そのまま丸福珈琲へ。ブレンドを頼む。600円。いつも砂糖は2つでいいのかと悩むが、いつも2つでよかったと安堵する。カラメルのような苦味。
13時半頃めのうさんをなんばの駅まで迎えに行く。今日も文藝春秋のトートバッグが人混みの中でも目立ってすぐに見つけられた。ありがたい。合流し、めのうさんを連れて丸福珈琲へ戻る。緊張気味の彼女に文学愛を語ってもらう、西さんとめのうさんの間の妙な緊張感が伝播。ああ、ここにスーパーボールすくいがあったなら。
しかしあの愛のノートを見ている西さんの口元は笑顔であった気がして胸を撫で下ろす。色々、伝わったようだ。そのあとはめのうさんのやりたい事を話してもらった。きっと長らく思っていたのであろうアレコレ、できるよ、そう、手のひらの金魚ならね。
少し遅れて緊急参戦の斎藤先生合流。海に川が流れ込むような自然な合流の仕方に笑ってしまった。誰よりも話され、誰よりも興味津々。人間失格Tシャツを突っ込まれる。めのうさんのスマホケースも突っ込まれる。そう、業の深いもの。我々は深淵にいる(笑)
宴もたけなわ、息子さんのヒカルの碁を借りるため(それだけではないと思うけど)斎藤先生離脱。楽しんでいただけただろうか。
我々もたこ梅本店へ移動。開店前から行列。えこひいき券がたまりまくってたので、ここぞとばかりに使う。特製梅酒が美味しい。たこの甘露煮、大根、玉子、モッツァレラチーズを食す。うまし。美し国、伊s……大阪。
明るいうちにおうちに帰ろ。でもその前に浮世小路へとタイムスリップ。柳の木を目印にしてね、大大阪時代の夫婦善哉が待っている。
なんばの駅で西さんと別れ、電車の中でスマートボールや射的の話。めのうさんは景品が欲しい派、私は日頃撃てない空気銃が撃ちたい派。若干情緒を心配される。大丈夫大丈夫。人間は禁止されるとやりたくなるものです。
帰って西さんに取り置いてもらった『月日のおとなひ』、読む。やさしい本。明るい本。まさか徳田秋聲も、令和の時代にこんな華やかな本になっているとは思うまい。西さん曰く、今日納品した分でほとんど全部なのだという。なんたる売れ行き。今日置いていただいた波屋書房さんでも売れること祈る。
プレゼンしなければならないもの、溜まってきた。やれるうちにやらねば。