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短歌と俳句

先日、運転中に聴いたラジオの文芸選評。俳句の特集だったが、短歌より“大きな”なことが言えることを知った。“大きな”が適切なのか、“多様な”が近いのか、わからないが、その一句が「祖母と来て、祖母を見ている、菊花展」。どうして祖母を見ているのか、説明が無い。だから、人によって多様な解釈ができる。言わないことが魅力なのだ。

短歌は俳句より14文字多いため、いっぱい言えてずるい、と思っていたが、その分、意味が限定されるため、俳句のような“含み”が無いともいえる。ただ言い切ることでの感情への揺さぶりはある。SNSで短歌がブームなのは、その共感にあるのだろう。

これが、雄弁が銀、沈黙は金、にもつながるかどうかわからないが、はたして広告のキャッチフレーズもしかりか。これまで、そんなことは意識せずに作ってきたのだが…。

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