「お星さまは知っている」②

前にも書いたけど「シャキーン」で流れてるこの曲について、もう一回。検索ワードをチェックすると、この曲で僕のブログにたどりついてくれる人がすごく多くて。気になっちゃう曲なんだろうな。

歌われる願いは、四つ。

おんなのこ→しかられずのんびりできるおばあちゃんになれたら
おばあちゃん→なんねんたってもはなやかなさくらのきになれたら
さくらのき→いつでもかわいがられてるおにんぎょうになれたら
おにんぎょう→すてきなおとなにそだってくおんなのこになれたら

前回は、おにんぎょうとおんなのこの関係に焦点を当て「成熟(願望)」という問題に着目してみたけど、これが、おばあちゃんとさくらのきになると「老い」というテーマが浮き彫りになる。そして、さくらのきとおにんぎょうだと「永遠の愛」というテーマが(ちなみに、おんなのことおばあちゃんでは「成熟(への戸惑い)」ってことになるのかな)。

ある意味、これの男の子バージョンというべき「みんなのうた」の「魔法の料理」(バンプ・オブ・チキン)の場合は、もっぱら「成熟」をめぐる内容になっていて、それを思うと、女の子のほうが、憧れも悩みも多様なのかな、という気がする。生理に象徴されるように、身体的変化も女性のほうが劇的だし。
「お星さまは知っている」……このブログを読んでくれてるような人なら、大なり小なり、心にグッとくる曲だと思います。

(初出「痩せ姫の光と影」2010年10月)

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