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蒼井優の色気はどこから来るのか

最近、蒼井優についていろいろ考えていて。その不思議な色気は、どこから来るのか。
顔や体がズバ抜けてエロティックなわけでもないし、僕自身、積極的に好きなわけでもないし。と言いつつ「リリィ・シュシュのすべて」「変身」「クワイエットルームにようこそ」と、現時点で3本も映画を観てるんだよな。
拒食症患者を演じるにあたり、7キロ減量した際には、そのまま拒食症になっちゃうのでは、と一部で心配もされたけど(身長160センチらしいので、体重は30キロ台だったはず)個人的に、この人は大丈夫なのでは、という気がした。
大竹しのぶと同じ、女優としてのいい意味でのふてぶてしさを感じるので。その思いは「みなおか」の「食わず嫌い王」に出た際、大嫌いなチョコレートフォンデュを前にして、かつての大竹そっくりなボロボロぶりを見せたことで、かなり確信に近づいた。
ストライクゾーンの真ん中ではないけど、ある意味、ありがちな「存在感がある」という形容が、掛け値なしに似合う女優だ。

(初出「痩せ姫の光と影」2010年12月)


この記事のコメント欄で、蒼井優の雰囲気が「すごく好き」としつつ「私の好きなひとの恋人なんですよね」と複雑な思いを明かしてくれた人が。当時、蒼井は大森南朋とつきあっていた。それが最終的に、山里亮太と結婚するとは、このコメント主も想像しなかっただろう。ただ、芸人を選んだあたりにも、大竹しのぶと通じるものがある。


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