皇妃エリザベートの食生活

(初出「痩せ姫の光と影」2011年1月)

3日放送の「歴史秘話ヒストリア」で、19世紀オーストリアの皇妃、エリザベートが取り上げられていた。身長172センチ、体重50キロ弱、ウエスト50センチという、痩身に象徴される美に、情熱を捧げ、翻弄された彼女は、歴史上最も有名な痩せ姫でもある。
その食生活は、朝にラスクとハーブティー、昼に子牛の肉を絞った汁のみ、夕に生卵、ミルク、ワイン、というもの。一日7時間運動し、夕方に体重を計って、増えていれば夕食を抜いたという。自分のルールにこだわるあまり、公務や会食も避けるようになったとされ、摂食障害だったのではといわれるのも、十分にうなずける。
その背景には、16歳で嫁いだ王室の気風と、性格的に合わず、いろいろと葛藤するなかで、彼女の妖精のような美貌が、国の内外で賞賛され、斜陽化するオーストリアの象徴のように、評価や支持をされたことが大きかったらしい。

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この記事には当時、こんなコメントも寄せられた。

その番組は見逃しましたが、エリザベート妃には強い関心を持っています。
ウエストのサイズは摂食障害を助長させないためか太く放送されたのでしょうか?まだ、日本で摂食障害の認知や関心のほとんどなかった15年ほど前は46㎝、昨年の「世界不思議発見」では48㎝とウエストサイズを放送していました。エリザベート妃は厳しい食事制限をしていた一方、お気に入りの皇室御用達のお菓子店で大量にチョコやケーキを購入していたり、そのお店でシシー(エリザベート妃の愛称)の大好物として今でも名物商品の『スミレの砂糖漬け』は旅行する際に数缶は携帯していたそうです。事実はどうだったのか、やはり摂食障害だったのかもしれませんね…

コメント主は痩せ姫界隈でも有名だった人だ。世紀を超えて「姫」同士、通じ合うものがあるんだろうな。

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