厳しいルールで自分を守るの~かすみ嬢の居場所(39)


 母校の中学に行ってきました。
 中学の先生から、ふっと「かすみさんは今幸せかしら?」って尋ねられて「はい」って笑って答えられたこと。先生も「そう、なら、よかったわね」って微笑んで、体型には一切触れようとしなかったこと。
 幸せでした。

 ただ、それは体型を誤魔化す工夫をしてるからかもしれない。
 前にも書いたように、厚手のものを重ね着したり、やや大きめのだぼっとした服を着たり。でも、私はウエストをきゅってリボンやベルトで締めるのが好きなので、それができないと、心も締まらないようで気になるんです。
 心も体ももっと引き締めたくて。どうにかしたい……!

 ホント、たいして痩せてるわけでもないのにね。
 むしろまだまだ太いようで、抵抗力もばっちり。最近ひいた風邪も、1週間程度ですでに治ったくらいだし。

 そういえば、インフルエンザのワクチン、打ってもらいに行ったら体重制限で拒否されてしまいました。具体的な体重の数値とか書かれてなかったのに。

 これが本物の痩せ姫さんならわかるんです。
 たとえば、あのソーニャさんも「痩せすぎで、予防注射してもらえなかった」ってツイートされてた。「そのかわり、漢方薬を処方されたよ」って。
 そこで「私も打ってもらえないんです。でも、漢方もあるんですね」とリプしたら、
「この体重と免疫力では、予防接種したらそれだけでインフルエンザになりそうだなとは自分でも思ったり。あはは(苦笑)漢方薬はね、麻黄湯って書いてあるよ」
 って、教えてくださった。

 それにしても、ソーニャさんは痩せ姫って言葉がそのまま具象化したようなお方。まだそんなにやりとりはさせていただけてないけど、どんどんファンになる。

 話は戻って、母校の話。
 久々に行ってみて、中学までは校則がきっちり厳しかったのが一転、高校では規則なんてほぼ無くなって、私はひとり、その落差に戸惑って、最後まで馴染めなかったことを思い出しました。
 厳しいルールできっちり縛られるのは、意外と嫌いじゃないです。その裏に心配と愛情が見え隠れするから。放任主義って言葉は良いけど、結局は全てが自己責任との言葉で放り出される気がします。
 だから私は、今日もカロリーで自分を縛る。自分への心配と愛情からです。きっちり明確なルールに、自分を守ってもらうの。

 先生とかわした「幸せかしら?」「はい」「なら、よかったわね」という会話が今も耳に残る。
 そう、私は幸せ。
 痩せ姫という目標があり、痩せる努力をできて、その結果ある程度まで痩せられていること。体重も30キロは切れているし、そこからちょっとずつ減らせてもいる。
 目標に向かって努力ができ、努力も報われつつあることに勝る幸せなどないよね。


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