娘よ!
娘よ、去年の夏は 大変だったねえ
熱波がきて、台風が来て、雷雨がきて、コロナがきて、
痛みの嵐に 気を失い
それでも 戦いつづけたけれど
病は強くて、
静かに逝ってしまった
嵐後の静けさは
母にとって じんわり湿った土のよう!
けれど、 その上にいつの間にか
種を撒いておいてくれたんだねえ
それが 一年も経っていないのに 芽が出てきたよ!
それが あなたの優しさの「しるし」
大切にするね!
あなたに あげられなかった「やさしさ」を
あなたは 母にちゃんとくれていた
ほんとうの「やさしさ」を!