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自由律俳句(14)

あなたの不幸を数万の金の星にして書いてもいいですか

 私より大変な悩み、当時の私もたいへんだったけれど…
「きっと、私みたいに 晩年に【幸せ!】って思える時がくるから…」
途端に 彼女の涙の嗚咽が 受話器の向こうから聞こえた日

「コンサートにも演劇にも行けないでしょう」とドライマウスの咳が笑う

 市駅の関西医大病院に続いて出来た芸術文化センター、そこの会員に入るといろんなイベントやコンサートの案内がいち早くメールでくる。
最初は 演劇を一人で観に行った。ドライマウスの私は水筒を持ち飴を口にくくみながら観劇したけれど、劇団の沈黙の間の咳が気になり せっかく 観にいった「題名も出演者も忘れた!」

息子に「キンパ」を送りたい気持ちだけが先走るパソコン使えぬ私

 生協で最近、韓国の海苔巻き「キンパ」が出るようになった。
日本の海苔巻より 気に入ってしまった私。それは甘辛牛肉のしぐれ煮が 入っていて海苔に味がついているから!
 ある時、冷凍で6本のまとめ買いが出た。私は躊躇することなく購入する。が、配達されてあまりにも多いので、美味しいものは ご近所さんに「お福分け」
で、2回目の購入で、気がついた。 そうだ、息子の処にも送ってあげよう
冷凍で日持ちもするし、チンして10分放置しておいたら、出来立ての「キンパ」が食べられる。
すぐさま、生協に電話して「自宅以外の配達」を希望したところ、「ネット注文すれば 出来る」とのこと、「え~!」とおどろく私に「登録されてますよ!でも1回も使ってられませんねえ」との返事。まさか娘が登録してくれていたのか? 全く記憶にございません。
ログインとか又聞いてくるんやろなあ…
「一回開けて見られては…?」の返事に 大きなため息だ出ただけだった。

AIが助けてくれるなら少し生き易くなる高齢者

 周りの社会がどんどん変わっていく。デジタル化かなんか知らんけど!
マイナンバーカードでも ミスが出てるやんか!
一人暮らしの高齢者は ついて行かれへん、置いてけぼりやん
そんな時ロボットさんがいてくれると、助かるやろか?
けど、又 ログインとかなんとかがあって、高いお値段と違うかなあ?

AIがはびこる世界に「心のゆたかさ」はあるのだろうか

 人間がつくる人造人間、かれらには完璧な知識が埋め込まれている。  しかし「心のゆたかさ」の「オキシトシン」は生の人間にしか出ないはずだ。

築100年の東華采館アンタッチャブルに出てきそうなエレベーターに配膳係はロシア人

 滋賀県に住んでいた中国の人が 京都の真ん中に中華料理店(広東料理)を開いてもう100年以上。その時代にしては珍しいエレベーターをアメリカから輸入して、ひとやく有名になって、まだ元気に動いている。
そのエレベーターが 映画の「アンタッチャブル」に出てきそうなジャバラのエレベーターで、上がっていくとジャバラの間から 囲い土壁の地肌が 見える。それが なんともスリルがあって、かつノスタルジーで、例のハットとコートと銃が 目に浮かぶ。

 経営者及び料理人は中国人、今回 配膳係はロシアの女性だった。
一種 奇妙な中華料理店!
 マスクの下から流暢な日本語が流れ、白い肌に長いまつ毛が印象的。
ロシアの女性は美しい。
人出不足とロシアとウクライナの戦火の影響もあってなのか、ここにはいろんな人種が集まって働いている。
まさに近代ご時世の様相を見たようだった。

 宴もたけなわを過ぎた頃、女性はトイレに行くようになる。
今回は「高校の音楽クラブの同窓会」古い館のトイレの数は少ない。そこで、順番を待つことになる。
後でトイレの順番を待っていた本人から聞いた話だが、すぐ横であのロシアの配膳係が立っていたそうな。
「手持無沙汰にどこまで通じるかわからんかったけど、声を掛けてみた」という
「私ら、高校のコーラスクラブの同窓会ですね。ロシアの方と聞いて、思い出しますわ。ロシア民謡!」と言って、彼女は「舟引き歌(?)」を歌った それも「えいこ~ら、えいこ~ら!」の部分をロシア語で歌ったそうだ。
(よく、覚えてたんやなあ…! 私なんかすっかり忘れてたもん!)そこで
きっと、彼女の気持ちが ほぐれたんだ!と、思う。帰りの写真を自らシャッターを押してくれた。それも「お互いに送るのが大変だから…」とそれぞれのスマホ7個のシャッターを押してくれた。
私のは「ガラ携帯」なんで、「わかるかなあ…」と言いながら渡すと「こんな古いの珍しいですね!」と言った。「ここ、押してくれる?」の言葉に「はい!」と 言って「みなさん、笑って!」の一声に全員 最高の笑顔がの写真になった。
彼女のお陰で とても印象的な同窓会になった。

 

母と子の運命は「ゲノム」という螺旋状のごとく似て非なるものか

 娘を想い出す度、母と娘の気持ちの行き違いに「運命」を感じる。
娘は夫と私の遺伝子だけを引き継出いるんではないことを 感じる時
「運命」と言う言葉が 浮かぶ。

★80歳の原動力はサプリメント?

 「ああ、しんど!」やっぱり、若い時と違う疲れを サプリメントで補って元気を保っているようなところがある。

「俳句」には「切れ味のいい理性的な言葉」に感嘆する
★「短歌」には「感情を情緒でくるんで伝える言葉」に心うたれる
★「自由律俳句」には「日常の平凡な言葉の中に発見する小さな感動」を発見する

 こんなように感じるのですが…
市の主催、無料の「俳句教室」「短歌教室」に申し込んで、じっくり基本を勉強してきます。


日曜の朝のお決まりは「こころの時代」「短歌」「ラジオ体操」「俳句」

 「ゴミを出す日の朝」と「日曜日の朝」はゆっくり寝てられへん!
日曜日なんか 朝寝坊したいけど、5時から「こころの時代」6時から「短歌」つづいて「ラジオ体操」後「俳句」が 続く。
トイレにも 行ってられへん忙しさ。
やっぱり、出来る日は昼寝をせんと あきません。

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