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七十路(ななそじ)

ひた向きに生きてし七十シクラメン

早いものです。私がもう77才とは、、、。              少女の頃はおとなしい子、乙女になって無口な女子大生、結婚して夫の両親と仲良く行くために「沈黙は金」で生きて来た私なのに、両親と夫を見送って突然 はじけたようにおしゃべりばあさんになったよう。井戸端会議ならぬ駐車場端会議も みなさんお歳を召して集まれなくなり自然閉会になりました。

 大阪に転勤になって、小学校も中学校も近くにあり 夫の通勤時間30分の緑豊かなこの場所に決めたのは、かれこれ40年程前のこと。 春になると盛んにウグイスが鳴き、時計の時を刻む音がこんなにはっきり聞こえるのかと思うくらい静かな住宅街でした。   およそ560軒の大きな自治会に 途中からの入居での新米の私が、今では古狸になってしまいました。 昔のご近所さんも

またひとり 又一人逝きし春の暮れ

で、古家は解体され若い家族が入居され、今では 外嫁さんや外孫さんが増えました。昨年 お向かいの奥様がピンポンして下さって「は~い!」と玄関を開けて出来た句

髪切って 若竹のよう 今が旬

若い奥様にとっても喜ばれました。 この時我流だけど俳句をやっててよかったとうれしくなりました。ちょっと前まで、ボランティアで 

折り紙を 教える私も高齢者                 となり、

以前 ピーターパンのことを 言い間違える母をわらていた私が、今 

 パンピータン 笑った私がピンパータン  

と笑われる始末。 息子一家は関東在住なので お盆とお正月しか会えず 幼い時に来た孫からのラブレター 

「ばあちゃんだいすき」絵文字レターや春日向     が今では 

ご無沙汰の 孫は写真で笑いかけ 

夏休み 孫に見せたきもの多く      になってしまいました。

桜舞い鳶はゆるり 空の蒼        の季節も終わりに近く、

ぐい呑みや 眠りにおつる桜月      を楽しむ暇もなく

キッチンでぐい呑み一杯エンジンかけ   夕食準備にかかる始末です。

きぬさやの卵とじや 夏来る

青々と胡瓜の香り あの日かな

緑豆 さやはじけて夢遠く        毎日三度の食事も大変です。

世の中はゴールデンウイークだよ あんちくしょう!   お下品ですね。

ごめんなんしょ!(何処の方言?) 気を取り直して

うらぶれる黒き簾(すだれ)を改めて 今年の夏はきっと「吉」

この「note」を手とり手とり教えてくれた娘に感謝かんしゃです。  

七十路(ななそじ)の夢は幾つもあるけれど 今 核融合して眠れぬ夜

今日は この辺で閉じましょう。それでは又ごきげんよう


    







                 

   



                


                 







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