「ポランの恋」の思い出
この本は 娘が若かりし時に自費出版した唯一の本
娘が逝ってしまってから10ヵ月が過ぎ、夫の書斎に残された20冊
当時買っていただいた人もいたけれど、大半は私が買い占め贈り物にした
それでも、尚残っていてどうしたものか?と思ったが、思い出せる人に送ることにした。
どうして本を自費出版することになったのか?
いきさつを知る娘の友人が 話してくれた。
当時、娘の最も親友関係にあった▽ちゃんが 小説を書いていて
それで娘も書き出した。
その当時、我が家にデイジーと名付けられたゴールデンレトリバーいた。
娘はデイジーとの話を書いたよう!
それを私の姉に読んでもらったところ
「これ 絶対本にするべきよ、このまま埋もれさすのはもったいない!」
強引な勧めで 娘はしぶしぶ承諾した
出来るだけ安く出版出来るように、娘が交渉したところ
自分で本屋に出向いて置かせてもらう条件がついた
それなら出来るだけ目立つ表紙がいい!
とアドバイスしたけれど
娘は自分の思うようにしたかった
ポケットサイズの案は 採用だが、表紙は娘のお好みで!
出来上がたものは とても地味なもの
とてもこれじゃ~目立たない!
それでも、私は承諾した
あれから何十年過ぎてから 再度送った姪っ子から
「出版された頃いただき何度か読ませていただきました。『ポランの恋』の桜のトンネルと橋の光景と同じ場所が下鴨高木町の辺りにあるんです。4月になると その前に見た光景と『ポランの恋』を同時に思い出します」と書いて来てくれた。
昨日、お久ぶりの親戚の方に長電話のお礼と姪っ子の話をメールですると
「桜のトンネル 下鴨高木町の北にある 松ヶ崎の白川疎水を思い浮かべました。毎年、一人自転車で桜巡りをするお気に入りの場所です。眼鏡橋があったかどうか思い出せませんが、閑静な住宅地にある上品な素敵な桜並木です」
と返ってきた。
あ~、京都に住んでいる人は あの場所を知っていて、なんで私が知らなかったのか!
もうすぐ、お彼岸!
新しい花筒を持って入れ替え、かわいいお花を持って行くから待っててね!
追伸
次回から娘の書いた「ポランの恋」を書かせていただきますので、よろしくお願いいたします。