11月20日は「秘密の日」?
今朝、NHKの「朝いち」で「11月20日は秘密の日」と言って
視聴者の秘密を募集していた
そんな番組 はじめて聞いた!
ついこの前「私はパンドラの箱を2つ持っている」
という記事を書いたところだったから・・
NHKの番組では
芸術家の木村 リベカさんが 町の一角に「秘密の箱」を設置
秘密の書かれたペーパーを 粘土に固めて値段を付け 売っている
木村 リベカさん自身の秘密の粘土の塊は8kgに及ぶという
どんな秘密なのだろう?
ゲストの一人が「これは 買いたい!」と言っていた。
秘密を抱えていることは ストレスになり
「秘密を言うこと」によって「自己開示」出来
「ストレスが和らぐ」という
「秘密」ではないけれど 私が未だに懸念し後悔していることを 書いて
みよう!と思います。
私たちのお墓のあるお寺は京都の大徳寺の道場、つまり雲水様を育てる学校のようなお寺でしたので、毎年修行中の小坊主様が 初めて遠出して
棚経をあげる家の一軒に入っておりました。
と言うのも、夫の両親が 京都の家から引っ越して 京都のお寺からは2時間はかかる私たちの家の近くに住むようになり、雲水様がお盆の棚経に遠路はるばる来て頂いていた頃(もう、ウン十年も前)のことです。
夫の両親が亡くなり、私の家に仏壇が来て「棚経」の為 雲水様が拙宅下さっていた時の事、まだ幼さが残っている雲水様が 棚経を挙げに来てくださいました時のことです。
その時は まだ夫も元気で居り、息子夫婦も揃い 娘も居りました。
にぎやかな家族を見て雲水様は
「いいですねえ。私は幼い時に祖母に預けられ、大勢の家族のあたたかさを知りません」と寂しげにおっしゃいました。
私は何とお答えすればいいのかわからず、一瞬戸惑いましたが とても笑顔のいい雲水様でしたので
「雲水様のお顔はとてもいいお顔をなさってらっしゃいます。きっと
修行にお励みになって立派な雲水様におなりになると思いますよ」と言ったのを記憶しています。
そして月日が経ち夫の両親を見送り、10数年後 夫を見送り夫の3回忌の時だったと思います。
夫は9月2日が命日だったものですから、いつもお盆の休みの間に法要をすることになりました。
お盆の間、お寺様は檀家さんの棚経まわりでお忙しく、一番 忙しい時期に我が家の法要でお寺の本堂をお借りすることに とても申し訳なく思っておりました。
法要が終わり 粗飯の時、いつも3人の雲水様が参加してくださいます。
その時 いつになく、お寺が空っぽになるのではないか?と心配してしまい
2人のみ粗飯に出てもらうことを申し出ました。
その時に、笑いながら承諾してくださいました副司(フウス:3年以上修行された雲水様)様が あの時の雲水様だと後で気付きました。
そして いつも修行なされている雲水様や副司様にとって「法要後の粗飯は 何よりの楽しみなのだ」と、知った時から 私はずっと気にかかるようになりました。そして、未だに「申し訳ないこをした」と 思いつつ、もうきっと何処かのお寺の立派な老師様におなりになってられることでしょうに、今更詫びることも出来ず心に残っております。
なんで あの時 あんなに留守居がなくなることを 大きく思ってしまったのか?
大きなお寺故そんなことを心配しなくってもよいものを・・
何で気付かなかったのか・・
今でも その雲水様に懺悔し、至らなかった私をお許し願いたく
後悔の波は消えません。