Amazomで見た映画 (4)
<カルテット!人生のオペラハウス>
広大な緑ゆたかな庭園に囲まれた 偉大な音楽家たちの引退後の高級養老 老人ホーム。オペラ歌手も ミュージシャンも ロイヤルオペラ管弦楽団員も偉大な指揮者も そして ジャズシンガーも あらゆる音楽分野で活躍した人達が 集まる老人ホーム。そこでの歌あり音楽があるあたたかい夢のようなお話の中に ちょっぴり苦みもある人生賛歌
現役時代大活躍した音楽家たちは ここでも音楽を手離さない。 老人ホームは大きな音楽室そのものだった。
そこへ ジーンという元オペラ歌手が入居してくる。 高慢な彼女は高齢化もあって 高音で声が割れる事に耐えきれず、世間から逃げるようにやって来たのだった。
冒頭から「乾杯の歌」で始まるこの映画は リサイタルで歌う練習の光景であった。そこで繰り広げられる生活は 音楽という共通の趣味があり、楽しく老いたる日々を過ごしている人を見る限り 高齢者とは とても思えない若々しくて愛らしい人たちだった。 見ている方も楽しくて、こんな仲間と一緒に余生を過ごせたら、どんなに楽しいか!と 羨ましくさえ思われた。しかし どんな立派な人でも 高齢化には 勝てない! 社会的に権威ある人も 美しい声の持ち主も 皆平等に訪れる「高齢化」
しかし、ジーンは夫となるべき人レジ―がそこにいることを知る。ジーンは結婚直後 レジ―を裏切ったことに許しを請うが 生真面目なレジ―は今でも愛しているのに ジーンを許せなかった。
この高級な老人ホームの存続が 経済的な理由で あと半年の閉鎖を控えてしまう。なんとか立て直そうと、資金集めのチャリティーコンサートを 開催することになった。その目玉として「昔取った杵柄」の偉大なオペラ歌手四名で 四重唱:リゴレット「美しい恋の乙女よ」を歌う計画をたてる。 しかし、その中にジーンとレジ―がいた。
それが 結成成立されるまでの行程の中 いろいろなエピソードがあるが、それは 見てのお楽しみ!として、ジーンとレジ―が復縁するという めでたしめでたし!の映画であった。
久しぶりに モーツァルトやバッハなどのオペラ曲の一部だけれど いろんな歌声やオペラ独特のざわめきを 心地よく聴け、こんな楽しい老人ホームがあれば 是非とも入居希望を出せたら いいなあ!と 久しぶりに気持ちが緩んだ。
音楽というのは 続ける限り、「楽しい人生の友」である。そして、なによりの「若返り方法」の手段である。そのことを思い出させてくれました。 楽しい映画は 実にハッピーにしてくれますね。