昨日までの 風景(1)
<ピアノの調律師さん>
今日は何日? カレンダーを見上げて、4月9日金曜日!もうそんなに日月が過ぎているの?月日の経つのは 年と共にスピードがあがる。浦島太郎の気持ちが わかるような気がする。
夕べ、 ピアノの調律師さんから電話があり、「ピアノ磨かれました?」とのこと「あ~、ピアノの音 きれいなのが出てますけど…」「いえ、磨かれてますか~?」「は~? ああ~、ピアノね? あれから 一度も磨いて ませ~ん!」調律師さんだから、ピアノの音かと思ったら「磨いたか?」のお訊ねなのだ。「そうでしょうなあ。磨くのって大変ですから、買ってもらったの、引き取りましょうか?」「あ~、そうねえ。磨くの体力がいるからもう使わないと思んよ。よかったら使ってくださいな」と、いうことで今朝 取りに来られることになった。
ピンポ~ン!「は~い!」「すんませ~ん、時間より早く着きましたあ」「あ、は~い!おまちくださ~い」マスクを取り上げて耳にかけながら玄関のドアに向かう。 紙袋に準備しておいたピアノの研磨剤を 持ち出して、ドアを開けて びっくり! そこには ジャズレコードのジャケットから 飛び出してきたような初老の男性が 目に飛び込んで来た。 白縁メガネに でっぷりしたお腹、ブルーの縦じまのさわやかなシャツ、そこに 目にも鮮やかなサイケデリックなネクタイ!
「お~! よくお似合い!!」思わず口にした言葉に「お目が高い!」と即座に うれしそうな声で 返答が返ってきた。私の家の訪問者にしては 珍しいタイプ! そうでしょうとも!「継続は力なり!ですわ~」と、おっしゃて、唯一ジャズを長年続けてられる方なのだから…と 思いつつも、なんだか私の方が 落ち着かなくなった。
今、パソコンに向かいながら、頂いたトランペットのジャズを聴きながら、「鳥にも いろんな雄鳥がいるけど、人間もいろんな人がいるんだなあ!」と、感心しながら「note」を 書いています。