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挑戦してみる自由律俳句(3)

★山門施餓鬼案内状 副司様それぞれの墨字かな

 毎年6月の末に来る山門施餓鬼の案内状、お寺様が檀家を招待してくださる7月の施餓鬼(お食事会)。その墨字で副司様(修行僧雲水様の学級委員的な位置づけ)の それぞれの努力が見える有難~い往復はがき。参加したのは数回しかないが、お抹茶から出る精進料理のフルコース、ビールも出るのに残念だが この暑さの中のこと。やはり 今回も欠席に丸をした。 

★頭の中がグジャグジャになるくらいジャズを聴く

 初めてヘビージャズを聴いて、はじめて気持ちが落ち着いた。この心境は?ヘビーな楽器の音に頭や体をリズムに合わせて揺らして頭の中を「無」にする気持ちの良さ。初めての体感 good!

★娘の机の小さな小瓶 蓋をあけて嗅いでみる香りの消えたラベンダー

 娘がいつも 香りを楽しんでいただろう小瓶を見つけた。蓋を開けて鼻に持って行く。なんの匂いだろう?ラベルの印字は薄くなっていたが たしかに「ラベンダー」と書いてある。 

★夕刻に自転車に乗って大声で歌う女の子に思わず手を振った 

 ポストに行った帰り、丁度 我が家の門扉を開けようとしていたところ 向こうの方から勢いよく走ってきた自転車の女の子が 大きな声で「青春」を歌いながらこちらに向かってくる。梅雨時の黄昏のなか、私は思わず女の子に手を振っていた。

★使い慣れず聞き慣れず 勿論しゃべったこともない異国の言葉

 いよいよ、オリパラが始まる。いろんな国の言葉が聞けるチャンス!

★ようやく幸せなドラマを観れるようになっている

 長いトンネルをぬけると そこは「平常心の世界」だった。

★短い言葉の中にドラマが見える

 詩やショート、俳句や短歌に中身の濃い物語が隠れている。それを想像するのは 楽しい。  

★「ブーケ」は花束「ブーム」は いっときの花

 「ブーケ」は 幸せを束ねたもの。しかし、それも 枯れる運命にある。時代や時の流れに チャンスをつかんだものは「ブーム」になるが、それも又時代や時の流れに 散っていく花のように消えていく。

★あっと言う間の一週間 私は何をしたのかなあ?

 年と共に時間の流れが 早くなる。「朝」気がつけば もう「昼」 そして 何やかやで「夕刻」だ。「夜」がそろり!と 近づくのだ。

★シングルになり料理番組を見なくなった

 怠惰な生活になりつつある事始め! あ、そういえば、掃除もさぼっているようで…! 

★「報告」に優しい返事が返って来る その返事の返事は帰って来ない返事

★「報告」と「了解」が唯一の繋がり、後どれくらい…

★友人との距離は 近くて遠い存在か、それとも遠くて近い存在か

★「BSで懐かしの歌 始まるよ!」教えてくれる日曜の朝、十時前

 遠く離れた息子の距離が 一瞬にして近くなるメール

★今、歌詞に興味あり 歌詞をさがす

 歌詞には物語がある。いろんなドラマがある。短いけれど、壮絶な感情や切ない想いがある。そして旋律がある。

★門扉に錆止めを吹き付けておこう フルーツが来るまえに

 毎週土曜日に来る果物屋さん、近くの奥様の小さなおしゃべりが始まる。それを見越して、各お宅へ配達してくれる。一回目門扉がきしんで開けにくかったので 門扉がスムーズに開くように錆止めを吹き付けておいた。

★もう、これぐらいにしておこうか!カラスが変わった鳴き方をする朝

 朝、一通りの家事を済ませると パソコンに向かう。対外昼になる。その日によって朝鳴く鳥の声が変わる。鳥の種類も変わるが鳴き方も変わる。今朝は カラスが「ふおわふおわ か か か!」と鳴いている。どいう意味だろう?と 気になった今朝だった。 



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