木太 聡「或る 少年」
前回「星ヶ丘総裁学園での ライブ」で購入したCDの「或る 少年」を聴きながら、思いつくまま言葉を紡いだsikuramenの勝手にコラボを書き出した【】内は曲の題名
【或る 少年】
【静物の為の習作】は 葉っぱに書かれた楽譜の揺らぎ
こぼれ落ちる銀河の星屑のように【銀貨が降る】
金平糖の小さなぶつかりを引き連れる【楽隊の医師】
揺れるフーガの流れを【フレデリックに】
【食堂に】は ストーブから立ち昇る湯気の音符
【何も持たない前奏曲】は 琴線をはじく虹色のシャボン玉
【合図】のような曇りにこもった教会の鐘の音
【貴方の嫌いな春に】若草の下の柔らかなあたたかい土を貴方は知らない
指ではじくトイピアノのように【昨日 飛んだ蝶】
【沈める塔の薄い空】は 風琴の時の思い出
虚しさを着飾る言葉の滑稽な【踊る 議会】
アンティークおもちゃの夢を語るように【私を 言い訳にしないで】
【庇(ひさし)】には 春風が奏でる氷柱(つらら)の雫(しずく)
機(はた)【織り】の旋律は 鋼鉄から紡ぎ出される懐かしい思い出
LAYER(レイヤー)が 織り成す影の【TOKYO】
動かなくなったおもちゃの理由(わけ)を知る【労働者二人】と
【冬至の前夜祭に】消えた【或る 少年】