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この街のどこかで:鷺のようにBYGokuを読んで

 女の人の美しさを襟足に求め その姿を「鷺」に見立てたGokuさんの記事を読んで 感嘆した。
何も男の人だけでなく、おんなの私でも 稀に会う舞子さんの襟足にドキ!とさせられる。

 「襟足」は「うなじ」といって、和装着物でしか 見られない。
「白いうなじ」の美しい女のひとの姿を「白鷺」に例えた表現は なんと 美しいことか!
それこそ「文学的な表現」

 昔「富士額(ふじびたい)と襟足(白いうなじ)」は 日本女人の美しさの条件だった。
着物を身にまとう女人にとっては 衣装の着こなしと見様のうえに、美しく見せるしぐさ・所作を 持ち合わせている人が、最も美しい人と思われたようだ。

★平安時代は長い黒髪を持ち 扇で顔を隠し、見る者の想像力を掻き立てた
★竹下夢二は なよなよした着物姿で か弱き繊細な女人を想像させる。
★しいては、茶道に及ぶ所作が最高の「美」の代表とされている今日

 近年では 動く作業が多くなった日本女性は 裾捌きが煩わしくなり、
着物を着なくなった。
優雅で色気のある着物姿は 下々の者が動いてくれる世界でのみ着ていられるのであって、女性が自ら働かなければならない時代になった昨今 和装着物が消えつつあるのは 当然かもしれない。

 外国でも貴族婦人を見る限り、つい近年まで「豊かな胸と細いウエスト」が「美」の条件だったようだ。
しかし、今は豊かな胸とお腹を隠したゆったりした服が 流行っている。
私にしては とても有難いことだ。

 外国人が着物に憧れるのは、日本人が中東のセクシーな服や 韓国のシマチョゴリや東南アジアのサリーに憧れるのと同じで、異国の服を「一度着てみたい!」という願望だと思う。

 世界の交流が頻繁になれば 文化交流も頻繁になる。
しかし、今 世界の流れは 早くなり、古き良き時代のものより、利便性が
重要視される時代になってきた。

今 インドで「ユニクロ」が全盛期を迎えようとしているとのこと!

 その反面、古き良きものを求め、大切に受け継いでいこうとする人もいることを忘れてはならない。

「性」も 女性と男性しか無かった時代から「人は皆ひとつ」の時代へと 猛スピードで移行している現実がある。
次は どのようなものが 美しいとされるのか?
「流行」に代表されるものは その「時代の象徴であり賜物」なのかもしれない。

 私としては 美しい姿が「白鷺」に例えられるような しっとりした時代の方が 好ましく想える。のですが…

あなたは どう思われますか…? 



 

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