見出し画像

あのねのね アネモネささやく路地の角

みなさま、ごきげんいかがですか?

長きにわたる自宅待機でしたが、少しづつ外出が出来そうですね。でも、 ご用心! 第2波を 起こさないように! 医療関係者の方たちや消防署の方たち(救急搬送お世話になりました)そして警察や役所の、、、、あげれば沢山の方たちの「お力」で今、私達がこうして自粛できているのですね。改めて 感謝いたします。

自粛の時間が少しでも楽しくありますように!つたない文を綴っています。お役に立てているかわかりませんが、出来るだけ長く続けられますように!読んでいただいている方々に こころよりお礼申し上げます。

今日は かろうじてまだ 雨は降らないようですが、そろそろ「若葉つゆ」の季節ですね。「若葉つゆ」 なんてステキな言葉でしょう! ずっと前から、「声のトーン」はその人の人柄を、「話す言葉」はその人の教養を現すと思っています。 その点、方言はいいですね。 人のあたたか味が伝わり、ホッとします。その地方地方で育った言葉を大事にしたいものです。

美しき言葉に出会いたき 秋の日なかに読む古典    2014年10月

私が小学生の頃、母や姉が購入していた婦人冊子のあるページにこんな和歌がありました。

岩走る 垂水の上のさ蕨の 萌えいづる春にけるかも

「春」の好きな私です。山で見かけた光景なのでしょうか。そんなに高くない岩場から、雪解けの水なのでしょうねえ、サラサラと流れ出る水。 新芽を出したばかりのわかき蕨に降り注ぐ様子が、まざまざと浮かび 音まで聞こえるようでした。春の一番感動する瞬間を 捉えた素晴らしい和歌だと思いました。子供でも、感動したものは、一度で記憶に残るようですね。  作者も分からずその和歌だけが 私の心の中に、今もあたたかく癒やしてくれています。後年、その句は「万葉集の志貴皇子の作」と友人が調べてくれました。なんと、私が 万葉集の和歌を!?

「ことば」の中には、その言葉単体で 大きな想像力を掻き立ててくれるのがあります。例えば、「遠雷」「夕立の虹」「月あかり」「蝉しぐれ」 「風花」等。そして、「アネモネ」「シクラメン」などの花々の名。   私も「シクラメン」を名乗らせてもらっていますが、その花の咲き方と言うのでしょうか、「かたくり」の花も同じですが「うつむきかげんに咲く」ところ、すなわち「ひかえめ」と言う姿が 私は好きなのです。が、? 私が控えめな人間か?と言えば???です。ただ、俳句や短歌、自由詩などには扱いやすいのでは?と思いますが、、。

思い出は ほのかな香りよ寒すみれ

風花に初恋の記憶重ねたり

木漏れ日や 紅椿(こうちん)ひとつ石畳

中国は墨絵の如く黄砂降り

七十路(ななそじ)にその時々の蝉しぐれ

今日は この辺でお開きにいたしましょう。みなさま、もう少しの辛抱です。ジッと我慢の子でいましょうね。                 きっと、明るい見通しになることを信じて。              それでは、又


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?