老師様への手紙
拝啓
暑いあついと言っておりましたのに 急に寒くなり色づく木々に心を寄せる季節となりました。
老師様はじめ僧堂のみなさまには その後お障りございませんでしょうか。いつも大変お世話になりありがとうございます。
さる10月23日貴寺にて娘の一周忌と日にちがコロナの為ずれてしまいましたが嫁の3回忌を行うことが出来、心より御礼申し上げます。
もう少し早く御礼を、と思いながら今日になりましたこと深くお詫びいたします。
今、使っているパソコンは娘のもので、初期化して頂いた時「印刷」を設定するのを忘れておりました為、今日になってしまいました。
今回は息子が法要の3日前に2回目のワクチンを打つことになっておりましたものですから、大事をとって私一人でさせていただきました。
副司様にはお盆の棚経もコロナによりキャンセルすることになり、その時 勝手ながらお墓にお経をあげていただくようお願いしましたところ気持ちよくお引き受けくださり、その上お墓の花立ての水漏れも教えていただきました。石材屋さんから新しい筒が届くまで丁寧にガムテープで補修しておいてくださいましたこと、お優しいお心使いに感激しております。
娘の友人から「娘に会いたくなったらお墓に行ってもいいですか?」とたづねられ、私も「どんなに娘が喜ぶことか…」とお墓の所在地を案内し、 副司様にもその由お伝えしました。
娘の友人は秋のお彼岸の前に3回もお墓詣りに行ってくれていたようで「そういえば、可愛いお花が入っていました」と副司様も石材屋さんもおっしゃっていました。
娘の友人は娘が亡くなってはじめての誕生日に「バースデイケーキを持って行っていいですか?」と聞かれ「?」と思いましたが、これを期に会えるのなら…と、来ていただきましたところ、最後に「本当の目的は 息子さんがおられますが遠方ですので、何かあれば 私だと車で20分で来れます。何かあれば何時でもどんな時でもお電話ください」と言ってくれました。 私は手を合わせ拝む思いで「よろしくね」と言いました。
そして早速、娘の一周忌に息子が参加できなくなったので、その友人の ご厚意に甘えることになり、その日は本当に助かりました。
来年桜の咲く頃に嫁の3回忌法要をもう一度貴寺にてさせていただくつもりでおります。それは静岡のご両親とお姉さん一家が京都に来るのを楽しみにしておられたのに、コロナで参加できなくなった為、せめてコロナが落ち着いた時実現できれば…と思っております。またこの年、娘の三回忌でもあり、秋に娘の3回忌法要をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
最近、法事を行う度に「亡き人を弔いお慰めする法要も 生きている人が【和】をつなげる機会でもある」ということを強く思うようになりました。
この度の法事の件を通して【観音経】をお勧めいただき体験したことを「note」に投稿させていただいております。僭越でございますが、その記事を印刷して同送させていただきますので、お目通しいただければ幸甚でございます。
この世では温暖化の被害が大きく出はじめております。
先に逝った二人ですが、きっと二人で仲良くあちらの修行に励んでいることと想像しております。
時節柄どうぞくれぐれもご自愛くださいますよう。遅くなりましたがとりあえず御礼とご報告とさせていただきます。
かしこ