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雨の日に読む歳時記

 春は出歩く日が多くなるのは有難いけれど、疲れる。年々歳々疲れの出るのに日がかかり、二日目が疲れのピークになる。
しかし、このところ不思議と週末に天気が崩れる。私にしては有難い!

 今朝も雨の気配で、体がだる~い!天気予報では午後から晴れるとのこと、それに願いをかけて朝の支度に入った。

 まだ、洗濯機は回っているものの、ひと通りの朝の家事が落ち着くと私はパソコンを開くのが習慣になっているのだが、今日は違った。 

 4月から斜め後ろの奥様から「万葉集を読む会」に誘われた。
その方はずっと前から遠くまで通ってられたとか…。
最近 我が市にも駅近くに素晴らしくモダンな「芸術文化センター」なる ものが出来、どうもそこで「万葉の会」が月一であるらしく、お誘いを受けたのだ。

 「万葉集」の歌に出会ったのは、私が中学生だった時母と姉が月刊誌を取っていた「婦人雑誌」に載っていたのを見つけて、こんな美しい「春」の歌があるのか!と感動し、覚えた。

 岩走る垂水の上のさ蕨の萌えいずる春にけるかも

だった。その時は詠み人など記憶にもなく、ただその和歌のみが記憶された

 大学時代万葉集の本を読んだこともあり、犬養先生の吟行の番組も見ていた。犬養先生は声に出して詠むことをすすめられておられたからか、未だに犬養先生の声と共に歌の抑揚もはっきり覚えている。
万葉集の万葉集の詠み人が広い範囲であること、熱き心をとても素直に詠まれていることに今でも感動する。
当時は恋文のやり取りのようなものだったから、余りにも延々と恋の歌が つづくので飽きがきたこともあり、「百人一首」や「俳句」に興味がいってしまった。

 と、いうことで、今日は午前中雨のしっとりした中で「note」の俳句の 先輩に紹介していただいた中で買った「今はじめる人のための俳句歳時記」を読むことにした。

 雨にしとど濡れた庭は 坪庭でも私の心を癒してくれる。
ちいさな白いすずらんの花がここ数日で見事に花芽をつけてくれた。
去年の秋に植えたアリウムロゼレウムは長い葉ばかり伸びて何時咲くのか?と思っていたらこの雨に力を得たのか、すっくと立った茎に白い可愛い花をつけてくている。シラーシベリアはアリウムロゼレウムより少し早くブルーの花が咲いたけれど肥料不足で色も形も哀れに終わった。
そこで、私は猫の余した餌を 庭の鉢や木の根元に少しづつ土を浅く掘って埋めることにした。
効き目は上出来だった。可愛い白い花が咲き始めたのだ。これからは猫餌の余りで植物の栄養にしよう!

ということで、青々と茂った庭木の新緑が雨あがりでみずみずしく、ちょっと小さいけれどシラーシベリアの真っ白く咲いた花やスズランの花の雫を 楽しみながら…


パラパラと雨音共に咲くすずらん

歳時記と黒豆茶かおる春の雨

春泥に小さき靴跡乱れおり

春日傘ひなびた町に色めいて

春燈や揺らめく心ゆらめいて

春炬燵ねこは縁側で眠りおり

ブランコにゆるりと回る風車

飛びついてパチンと弾けるシャボン玉

あの空に飛び込んでみたいブランコで

丘みどり今や40軒の家が建ち


おそまつでございました。もっとお勉強いたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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