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おっさん泣き?

 最近、我が家の猫ミューに 時々異変が起こる

突然に 大きな声で「ぎゃ~ぎゃ~」泣きわめくのだ。

トイレの掃除もすんだし、ご飯も入れた
おやつの時間には まだ早い
その上、テレビっ子なんで テレビをつけ
寒いのか?と 炬燵の電気を入れ、
首を振る電気ストーブの前が好きなので それもつける

なのに、突然 「ぎゃ~泣き」がはじまるのだ


「猫がなく」のは 普通「猫が鳴く」と書く

けれど、
「ミューの 突然のなき」は 「泣く」という字にあてはまるような
そんな激しい大きな声なのだ

だから、私はこの声を「おっさん泣き」と 名付けた。

「おっさん泣き」は どういう訳か
いつも玄関や洗面所へ行って泣く

なんだか、私が虐待してるのか?と 思うくらい…

ストレスなのか?
認知がはじまったのか?
獣医さんに 相談しても獣医さんの頭に「?」が飛ぶだけ!


観察していると、何となく分かってきたものの
私の都合もあって、完璧に対処できるはずもなく
その時々で おさめている

時間と心に余裕のある時は 
ピアノの手を止め、パソコンから離れて
「かわいい かわいい」と 頭を撫で、頬ずりし、
炬燵に入ると ミューも炬燵に入って落ち着くのだ 

「認知症」の始まりは 人と同じようで
さびしい、不安、猜疑心から症状がはじまるそうだ

いつぞやNHKで「認知症の人とのかかわり方」で

「認知症の人が 今どのような(頭の中での)現状にいるのか?を 想像して、寄り添ってあげる」ことが 大切と 精神科の先生がおっしゃっていた。

 そういえば、昔むかし義母の「まだらぼけ」がはじまった頃、病室に現れた私を 幼なじみの S子ちゃんと思い込んで、
「お寺の境内で よう遊んだなあ」と、突然 声がかかってびっくりした事があった けど、病院やし…と、思って
「そうやなあ、よう あそんだなあ!」と、同調して答えると、義母の灰色の目にみるみる黒味が戻って来て、義母が《 あんた、何言うてんの?》と 言わんばかりに、ニヤリ!と、笑ったのを 思い出して、合点した。

 時として「おっさん泣き」は 私の姿が突然 見えなくなった時で、あらかじめ出かける時など、よく言って聞かせると 大人しく待っている。
そう、ミューの殺し文句は「待っててね!」「グッボーイでしょ!」とか「いい子ちゃんね!」と言った後、私は両手でミューの顔を挟んで、おでこ(あたま?かな?)や 両ほほにキッスをすることなのだ。
しかし、私もやることがあったり、忙しかったりすると
「おっさん泣きは 止めなさい!」と、激が飛ぶ。
すると、何回目かには おとなしくなって、申し訳なさそうな恰好で静かになるのだが、それが また愛しい。
 
 保護猫ちゃんが家に来てもう16年になるから、私と同い年かもしれない

ミュー、がんばってよ~!

ばあちゃん、ミューを見送らんと 死なれへんもんなあ…

獣医さんの前で それを言うと
「何年生まれです?」と聞かれた
「昭和18年です」と答えると、獣医さんが
「うわあ、うちの母親といっしょですかあ」と、言われたんで、私は思わず
「いや~、お母さんと同級生なんですねえ!」って、喜んでしまいましたが何の関係もなかったですねえ。

 まあ、こんなんで、《猫一匹とばあさん一人》の のんびりした生活が これからも続くんでしょうねえ。
ぐだぐだ日記も 多くなるやも知れませんが 
「note」の皆様今年もよろしくお願いいたします。




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