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事実と真実 そして真理 それぞれの違い? ちゃんと説明できますか?

「事実」「真実」「真理」は、すべて「真実性」や「正確さ」に関連する言葉ですが、それぞれの意味や用法には微妙な違いがあります。
 私たちは日本語を使う上で、ちゃんと使い分けていますが、「それぞれの違いを正確に説明できるか」というとそうでもありません。
「事実」「真実」「真理」の違いをちゃんと理解すると、人生で何が大事か理解できるとわたしは考えています。最近言葉を大事にしない人が多いですね。(自戒を込めて、、、)

では、それぞれの違いをひとつひとつ見ていきましょう!

1. 事実(じじつ)

意味: 事実は、客観的に確認できる現実や出来事を指します。実際に起こったことや、誰が見ても同じように認識できる事柄です。英語では、主に Fact と訳されます。

用法: 事実は、主観的な感情や意見を排除し、客観的に証明できる情報に使われます。

2. 真実(しんじつ)

意味: 真実は、事実に基づいた本当のことを意味しますが、より感情的・道徳的な側面も含みます。事実に対する認識や解釈が正しいかどうか、という点に重きを置きます。英語では、主に Truth と訳されます。

用法: 真実は、事実を越えたところにある「本当のこと」や「隠されているかもしれない真の姿」に使われます。また、真実はしばしば事実に対する主観的な判断を伴います。

事実と真実の違いと
パワハラ H県のSさん

 「事実」と「真実」は、上述の通り 起こった事柄だけを述べる「事実」とその事柄に対する個人の主観や想いが込められた「真実」に明確に分けられます。
 パワハラで全国的に世を騒がせ、県民に迷惑を掛けているH県のSさんは、この「事実」と「真実」を完全に理解できていないお一人です。日本の最高学府をご卒業の優秀な方でさえ、自分の経験とプライドが邪魔をしてなのか、「事実と真実」を混同しています。あなたが行った客観的な「事実」を周りは聞いているのに、Sさんは自分の主観と怒りで構築された自分の中の「真実」を事実だとして主張しています。自分の中での主観が入った「真実」を「事実」だと思い込んでいるのです。もしくはわざとしているのかもしれません?すでにそれはSさんの「意見」と言っても良いでしょう!
こういう言葉の食い違いを、國民は違和感だと感じ、一部は言い逃れ、逃げていると表現するのでしょう。

では、3つめの「真理」についても考えていきましょう。

3. 真理(しんり)

意味: 真理は、普遍的かつ永続的な「真の原則」や「法則」を指します。宗教的、哲学的、科学的な文脈で使われることが多いです。真理は時間や場所に依存せず、常に正しいとされるものです。英語では、Truth (in a universal sense) / Universal truthと訳されるそうです。

用法: 真理は、特定の事実や真実を超えた、より広範な概念や法則に関連します。例えば、自然法則や倫理的な原則などがこれに該当します。

さて、これらの違いをしっかり理解できたでしょうか?
しかし、日本語はおもしろいもので私たちはこれらの単語を普通に使い分けています。違った使い方をすると違和感を感じるのです。このニュアンスの違いが無意識で理解できるのが日本語のスゴいところだと思います。

例文1:事実を使うのが妥当な例文

  • 彼が会議に遅刻したのは事実だ
           真実だ(✖️)/ 真理だ(✖️)

  • その事故の原因は調査によって明らかになった事実に基づいて判断されるべきだ。  真実に(✖️)/ 真理に(✖️)

  • 事実を捻じ曲げて話すのはよくない。
       真実を(✖️)/ 真理を(✖️)

  • 調べていくと、意外な事実がわかってきた。
        真実を(✖️)/ 真理を(✖️)

  • 歴史的事実から学べることは多いだろう。
        真実(✖️)/ 真理(✖️)

  • 彼の供述は、事実とは異なっている。
       真実とは(✖️)/ 真理とは(✖️)

  • 報告書には意見ではなく、事実だけを記載してください。
        真実だけ(✖️)/ 真理だけ(✖️)

例文2:真実を使うのが妥当な例文

  • 裁判では、被告の真実の姿が明らかにされた。
         事実の(✖️)/ 真理の(✖️)

  • 私は彼に真実の愛を捧げている。
         事実の(✖️)/ 真理の(✖️)

  • 今こそ、あの事件の真実を告白したいと思う。
        事実を(△)/ 真理を(✖️)

  • 私にとっては、彼女はかけがえのない友人であったということが真実だ。 事実だ(✖️)/ 真理だ(✖️)

例文3:真理を使うのが妥当な例文

  • 科学は、宇宙の真理を解明しようとする試みだ。
           事実を(✖️)。真実を(✖️)

  • 彼は人生の真理を探求し続けた。
           事実を(✖️)。真実を(✖️)

    真理については次回詳しく、、、

今日のまとめ

  • 事実は客観的に確認できる現実の出来事。

  • 真実は事実を踏まえた上での「本当のこと」、感情や道徳が関わることもある。

  • 真理は普遍的かつ永続的な原則や法則、時間や場所を超えて正しいとされるもの。

    言葉の意味や定義をしっかり理解する事は、他人とのコミュニケーションを円滑にするだけではなく、正しくものごとを理解する為にとても大事な事です。

ここでもっとも大事な事は「真理」と言う言葉の存在です。
あなたはいくつ世の中の真理を知っていますか?

真理を知りたいと思うことが人間の根本的欲求であり目的であるとも言われています。

次回はさらに「真理」について探求したいと思います。

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