”可能性は無限大”であるならば、その具体例を100個挙げてみてくださいよ。
こういう言葉を、誰でも一度は耳にしたことがあるんじゃないだろうか?
自分の目の前には無限の可能性が広がっていて、将来どんなことだってできる。
そんな、明るい未来を想像させる素敵な言葉だ。
でも、
その言葉って…
誰が言ってたんだっけ?
僕の場合は、何となく記憶の片隅に「聞いたことある言葉」として引っかかっている程度だったが、恐らく「確か学校の先生で、この言葉を言ってた人がいたなぁ」と感じる人は少なくないのではないかと思う。
事実、学校の先生はこの言葉が好きで、割と色々な場面でこの言葉を多用する傾向があると思う(僕の偏見かもしれないけど)。
というか、子どもたちに希望をもたせるためにも、学校の先生はこういう前向きな言葉を積極的に伝えていくべきだとも思う。
ただ、僕は最近この”可能性は無限大”という言葉が、何やら独り歩きしているような感覚を覚えている。
言い方を変えると、”可能性は無限大”という言葉を安易に使い過ぎな気がするということだ。
この言葉を使うのであれば、もう少し具体的な例と一緒に提示すべきだ。
これを「伝家の宝刀」的にバシッと言って終わりにするのは良くない。
例えば、学校の進路指導の場面。
うん。
こんな進路指導は、嫌だ。
まぁ流石にこれは極端な例で、こんな無責任な進路指導をする先生はいないと思うけど。
つまり、”可能性は無限大”っていう言葉は、良いこと言っているように聞こえるけど、実際それだけではだいぶ抽象的だってこと。
全然具体的じゃない。
こんな進路指導だと、生徒がこう聞いてくるかもしれない。
うん。
こんな生徒は、嫌だ。
まぁ流石にこれは極端な例で、こんなヤラシイ返しをしてくる生徒はそうそういないと思うけど。
何にせよ、この例に出てきた先生は、ちょっと無責任な感じがしてしまう。
「”可能性は無限大”で、あなた次第なんだから、自分で考えてちょーだい。」っていう、生徒に丸投げの姿勢になっているような感じ。
うーん…
結局何が言いたいかってゆーと、別にこの言葉や先生を否定したいわけではなく、実は僕自身のことを言っているわけで。
要は、自分はもっと”無限の可能性”の先にある具体例を生き生きと提示できる人間になりたいって感じかな。
僕はこれまで、中学校教諭として、教え子たちに進路指導を行ってきた。
指導を行う中で
と思うようになっていた(ちょっとこじらせてる感)。
これまで自分自身の見てきた世界は、ぶっちゃけ狭い。
でも、海外で生活をすることで、多くの人と出会うことで、本を読むことで、その世界が少しずつ広がってきている気がする。
例えば、生徒に
そんな風に、”無限の可能性”の一部分でも自分の体験を交えて具体的に紹介できれば、それは素晴らしい進路指導になるんじゃないかなぁ。。
”可能性は無限大”
これを単なる言葉として扱うのではなく、本気でそう思って心から口にしている先生は、素敵だと思う。
先生なら、その可能性をもっと具体的に、具現化して子どもたちに共有してあげることが大事だと思う。
少なくとも今までの自分にそんな芸当はできない。
でも、今は少しだけそれができるようになっている気がする。
可能性が無限大なのは、何も子どもたちだけではない。
先生だって、先生じゃない大人だって、誰だって可能性は無限大だ。
子どもに”可能性は無限大”と伝える以上、自分がそれを体現できる大人になるのが一番説得力がある。
だから、僕は今以上に自分の世界を広げたい。
”無限の可能性”の具体例を見つけたい。
今回の内容は言語化するのが難しくて、なかなかうまく表現できなかった。だけど、なんだか大事なことな気がしたので、ブサイクながらnoteで記事として公開することにした。
考え方や価値観が変化する瞬間、自分が成長していると実感する瞬間は、面白い。
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