「大人っぽい」が正解か。
海外において、日本人は実年齢よりも若く見られがち。
そういう話はよく聞くけど、僕も自慢じゃないが若く見られることが多い。
ただ、外国人から見た日本人は「若くて素敵」というより「子どもかと思った」というレベルで勘違いされることも少なくないらしい。
「若く」というより「幼く」見えるってこと。
うん…それはそれで嫌だな。
さて、僕の実体験の話をすると、配属先の同僚や子ども、村の住人に聞かれる質問の第3位くらいに
が食い込んでくる。
そして、この質問に対して正直に年齢を答えると「Urabeshya(嘘つけ)」と言われる。これはもはや、ルワンダに来てからお決まりのやりとりとなっている。
ちなみに、よく聞かれる質問の第1位と第2位は、それぞれ
である。
初対面で独身かどうか聞いてきて、独身であることが判明したら、すかさず求婚してくる or 娘を嫁にどうだと言われる(その娘は小学生)。
これもよくある流れなのだが、相手の国籍を知ることよりも婚活優先なのはなぜなのか…それだけ彼らにとって「Umuzungu(外国人)である」というステータスは重要なのかもしれない。
まぁ本題はそこではなく、見た目と実年齢の乖離という話だ。
先日、最近よく話す幼稚園クラスの女性の先生(その先生は結婚し、子どもも3人いる)が、僕の将来を憂いて「いつ結婚するんだ?」と聞いてきた。
僕は今のところ結婚する予定もないし、何なら気配すらないので、
と答えた。
この「2年」という数字は、JICA海外協力隊の任期のことを言っており、暗にルワンダ人を娶るつもりはなく、そういうことは日本に帰ってから考えるということを示唆している。
すると、彼女は2年後の僕の年齢を気にし始めた。
「あはは…」と苦笑いをしていると、ここで例の、第3位の質問が飛び出してきた。
僕は、いつも通り正直に自分の年齢を答えた。
すると、出ました、お決まりの反応「Urabeshya(嘘つけ)」。
「あ、またよくある流れだな」
と思った次の瞬間、僕は今までの流れにはない、衝撃の言葉を耳にした。
え?
嘘だろ?
ここでまさかの「逆Urabeshya」が発動した。
伊坂幸太郎の著書「逆ソクラテス」は読了したけど、「逆ウラベーシャ」は初めてだった。
その後
「西暦何年生まれなん?」
という感じで話を進めていくと、なんとその先生は、同い歳どころか僕より歳下であることが判明した。
え?
う、嘘だろ!?
逆Urabeshya!!
…とは、さすがに口には出さなかったけど、正直マジで少しビビった。
何がそんなにビビったのかというと、僕はその先生が、普通にアラフォーくらいだと思っていた。
だからこそ、この流れで僕が「Urabeshya!!」と言うのは失礼すぎる。
いや、でも本当に余裕で歳上だと思っていたのだ。ルワンダの人々が唯一神の存在を信じて疑わないように、僕も彼女がアラフォーであることを信じて疑わなかった。
彼女は、声がハスキーでしゃがれているし、ディスってるつもりはないけど、顔がゴリラっぽい。
いや、ゴリラっぽいというか、チンパンジーっぽいというか…猿の惑星に出てきそうな顔なのだ。
なので、なんと言うか…
いや、これ以上アラフォーに見えてしまったことを苦し紛れに弁解しても逆効果にしかならなそうなので、もうやめておく。
海外において、日本人は実年齢よりも若く見られがち。
そういう話はよく聞くけど、ルワンダ人は逆なのかな。
逆っていうのはつまり…
若く見えるの逆…
そう、正解は「大人っぽい」かな。
実際配属先の学校に行けば、おっさんみたいな小学生もいるし。
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