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いや、こちとら心頭滅却してるからね。②

<前回のあらすじ>
最近色んな国籍の友達が増えてきた。その中で、先日知り合ったばかりのドイツとブラジルのハーフ美少女の任地に遊びに行くこととなり、会話の流れからそのまま家に泊めてもらうという展開に…

前回の記事を読んでいない人は、まずはこちらを御覧ください!


さて、ワクワク感を隠しきれ心頭滅却した上でクールに友人宅へ遊びに行ってきたわけだが、現在は友人宅から無事自宅に戻り、早速パソコンを開いてこの記事を書き始めている。記憶が新しいうちに、今回の旅の顛末を記録に残しておきたいと思う。

大方期待していた通り、僕は今回非常に良い時間を過ごすことができたと感じている。激烈美少女の家で一夜を過ごし、清々しい青空の下朝帰りをして、今無事に家に着いたのだ。

充実してる…。

早速、友人に

Thank you for your hospitality.(お世話になりました)
I had a very good time:)(めっちゃ楽しかったです)

と、WhatsAppでメッセージを送っておいた。


一緒に過ごす時間の中で何があったのか…詳しく説明するのは野暮ったいので、この後ざっくりとは紹介しようと思う。まぁしかし、先に結論として、とりあえずこの画像だけは貼っておく。

だよな、ロロノア

特に深い意味はないが、この記事を書いているパソコンの前で、僕も今血まみれでこんな顔をしている(ドン!)。




仕事終わりに連絡を取り、友人の家の方に向かうと、彼女は家の前で待っていてくれて、僕を見つけると満面の笑顔で出迎えてくれた。

はい、可愛い。

今「『可愛い』禁止ゲーム」(いかなる場面でも「可愛い」という単語を口にしてはいけない)を開催したら、秒で負ける自信がある。

そして、玄関に招き入れてもらうやいなや、しっかりとハグを交わす。
彼女は割としっかり目のハグをしてくれる。
てゆーか、めちゃくちゃガッチリとハグしてくれる。

はい、嬉しい。

誤解しないでほしいのだが、ここで「嬉しい」と感じることは、当たり前のことなのだ。日本人にはあまり馴染みのない文化であるハグだが、実はハグには「ストレスを軽減させる」という効果があることが科学的に実証されている。ハグをするとお互いに安心感を覚え、幸せホルモン「ドーパミン」が分泌されるのだ。

なので、ここで僕が「嬉しい」と感じたのは自然な流れである。嘘だと思うなら、試しにその辺のおばちゃんとハグをしてみてほしい。きっと幸せホルモンが分泌され、あなたは嬉しいと感じるはずだ。ただし、これは自己責任のもとでやってもらうものとし、その後の展開や、あなたとおばちゃんとの関係性には、僕は一切関与しない。

見よ、この幸せそうな顔を

話の流れがウルトラどうでも良いおばちゃんの方に逸れてしまったが、とにかく僕と友人は再開を喜び合った。

※このペースで書いているとかなり長くなるので、ここからは端折って一気に話を進めていくことにする。

友人は、料理を作ってくれていた。
ペンネ的なやつだった。
そして、デザートのチョコケーキみたいなやつも振る舞ってくれた。
美味しかった。

以上だ。


いやいや、急にざっくりし過ぎだろと思われるかもしれないが、本当に楽しくご飯を食べてお喋りをして過ごしただけだ。

強いて言うなら、アフリカの謎のボードゲームみたいなのを一緒にやったけど、いつまで経っても終わる気配が見られないので、途中で強制終了したくらいだ。

そして、その後は普通に寝た。


彼女の家には「ゲストルーム」があった。身体を痛くしながら床に転がって寝ることになるかなと覚悟していたので、思いがけずしっかりベッドで寝ることができて、とても快適だった。あー良かったー。



…と、ここで話が終わるのも味気ないので、もう少しだけ続けようと思う。

とりあえず、この友人について心から本気で言えるのは、マジで良い子

この記事を読んでいるあなたにも、この友人の良い子具合に共感してもらいたいので、最後に翌朝の流れをノーカットでお送りする。ここからは、ぜひ脳内で淡い色合いのフィルターを掛けた映像を思い浮かべながら読んでほしい。

あ、ちなみに想像のリアリティを上げるために前回の復習をしておくが、彼女のビジュアルはMelissa Benoistに似ている。

会った時は左、朝起きたときは右の感じ

これから思い浮かべる映像では、是非うだつの上がらない30代の東洋人男子(僕)と今をときめく10代のハリウッド女優(友人)という組み合わせをイメージしてほしい。ちなみに、身長は友人の方が高い。


翌朝目が覚めると、外はまだ薄暗かった。僕はなるべく物音を立てないようにベッドから這い出て、居間へ向かった。昨日の夕飯後、台所に置きっぱなしになっていた食器を洗い、僕は薄暗い居間で静かにギターを弾いていた。

しばらくすると、眠たそうに目をこすりながら、彼女が部屋から出てきた。
「おはよう。昨日は良く眠れた?」
そう聞くと、彼女は小さくあくびをし、その様子を見ていた僕と目が合って、にやっと照れくさそうに笑った。
「うん、お陰様で。ありがとう。」


「何か食べる?私、いつも朝食は食べないんだけど、もしあなたが食べたいのであれば、パンでもフルーツでも、食べる物準備するよ。」
「いや、大丈夫。僕も朝はそんな食べないんだ。」

「そう、ならコーヒーか紅茶はどう?」
「ありがとう。じゃあコーヒーで。」
「OK!ちょっと待ってね、今お湯を沸かして…」
そう言って、ポットに水を入れようとする彼女の動きがピタリと止まった。

「あ、そうだ!実はうちの近くに、可愛いコーヒーショップがあるんだ!せっかくだから、そこでコーヒーを買うのはどう?一緒に行ってみない?」
「そうなんだ!いいね、行ってみたい!」
ということで、2人で朝のお散歩がてら、コーヒーを買いに行った。

コーヒーショップは、本当に可愛らしい風貌で、店員さん一人が中に入って、お客さんとはカウンター越しにやりとりをする、小さなコーヒースタンドのようなお店だった。

僕たちは、2人並んでカウンターにもたれかかり、店員さんと小粋な会話をしながら、それぞれの飲み物を注文した。僕はブラックコーヒー、彼女はホットチョコレート。
「あ、大丈夫。お金は僕が払うよ。」
「ほんと?ありがとう!」
安いもんだ、コーヒーの一杯くらい…喜んでくれてよかった。

2人分のカップを持ち、家に帰って一息つくと、彼女は屈託のない笑顔で言った。
「そうだ、天気が良いから外でゆっくり飲もっか!」

彼女の家の前には、こじんまりとしたテラスのようなスペースがある。そこにはローテーブルとソファが置いてあって、僕たちは同じ方向を向いて、2人でソファに腰掛けた。

そのまま、木の葉が風に揺れる音や鳥のさえずり、ワイヤレススピーカーから流れるBGMを聴きながら、コーヒー片手に1時間程度談笑した。

それはとてもゆったりとした、穏やかな時間だった。

何これ、お家デートやん。


今回友人と話した内容には、お互いの文化の違いや人生設計など、なかなか面白い話題もあったので、僕の感想も交えて今度別の記事で紹介しようと思う。

正直、僕の英語力の低さ故に会話が滞ってしまった場面も多々あったけど、友人はしっかり話の理解に努めてくれた。彼女に少し申し訳なさを感じつつ、もっと流暢に英語を喋れるようになりたいという向上心も芽生えた。

しかしまぁ、とにかく楽しかった。

そして、この後僕たちは別れのハグを交わし、彼女は仕事へ、僕はバス停へと向かった。




さて、以上でこの話は終了だ。

とりあえず、何度も言うが、友人はマジで良い子。

明るく素直で、信念と行動力があり、勉強熱心…

普通に、人として尊敬できる。

人を尊敬するのに年齢や性別は関係ない。

僕は、身近なところで言えば、普段から仲の良いJICA海外協力隊の同期のことは全員尊敬している。みんな、年齢も性別もバラバラだ。

何なら歳下という意味では、中学校の教師としてこれまで関わってきた自分の教え子たちの中にさえ、尊敬している子はたくさんいる。

みんな、当たり前だが僕とは違う人生を生きている。

自分にはない「何か」を持っている。

人と関わると、その「何か」を垣間見ることができて面白い。

度合いに違いはあるかもしれないが、自分にはない「何か」を持っている人を、尊敬しない意味が分からない。

「世間は狭い」というし、それを感じることもよくある。でも、今回この友人と話してみた限りでは、「世間は広い」と感じた。僕の知らなかった世界に、こんな考えをもった若者がいたなんて…そう思わせてくれる、素敵な時間だった。

心頭滅却がどうのこうのとか、最初はふざけたことをぬかしていたが、今はとても純粋な気持ちになっている。

彼女と出会い、仲良くなれたことを、僕は心から嬉しく思う。




ただ、最後に改めて結論を述べると、ロマンス的な要素は

ドン!


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