熊野古道の旅 第8弾(前編)
前回のウォーキングが1週間前だったので、もう少し空けるつもりでしたが、週間天気を見ると、2月末は雨のようだし、この週末は晴れで気温も高いと言う事だったので、前倒しで決行する事にしました。
大阪天満橋からスタートしての紀伊路を今回でコンプリートすべく計画し、宿も押さえました。
2021年2月20日(土)。一応朝晩の冷えへの備えで前回同様フリースとダウンも着用して早朝、大阪を出発。前回乗った湯浅直通快速を和歌山で降り、後続の紀伊田辺行き普通で一気に道成寺まで乗車しました。
朝日が眩しい午前9:15、道成寺駅スタート。
前回お参りした道成寺を見上げながら歩き始めると数分で汗ばむ陽気。
スタートして10分、海士王子で早速フリースとダウンを脱ぎ、シャツも腕まくりw 確実に気温上昇を体感します。
紀勢線の踏切を渡り、御坊の街中の道を行きます。
梅の花とお寺の瓦、マッチング良いです。
街中の路地を抜けた広い道を左折、日光を右上から浴びて東進し、野口新橋で日高川を渡ります。
モニュメント、馬かと思ったら龍でした。
渡ったら直ぐ右折、土手上をまっすぐ南下。
野鳥がさえずる声を聞きながら快適ウォーキングです。突き当たって左折、土手を降りて田んぼ脇を進むと、ビニールハウス前のおっちゃんに「こっちは行き止まりやで」。何も言わずとも教えてくれました。迷い込む人が多いみたいです。手前の登り坂を左折して住宅の間を抜けて、右手へ。さらに南下。週末午前ののんびり空気の中、地元の方たちに挨拶しながら進みます。熊野古道ウォーキングする人は多いんですね。
ずっと左手にあった小高い山並みが迫り、軽く山を越えるルート。広い道路を下りきり右折すると新興住宅地。道標にあった写真の通り、プレハブの小屋の角を左折し、工事現場の脇、細い畦道を突っ切ると昔ながらの集落を抜ける古道。薮の脇の坂を下っていると、心地よい声が。ホーホケキョ。紀州はすっかり春です。
再び集落内の小道を抜けた所に今日最初のスタンプポイント、塩屋王子に到着。午前10:50。急な石段を上がった境内で最初の休憩を取ります。
地図だとこの先はいよいよ海沿いルート。
期待に胸膨らませ、右手の国道42号線の騒音を聞きつつ、旧道に歩を進めます。
小さな山を越える細道を抜けたら「キター!海ダァ〜」頭の中で大泉洋が叫びましたw
やはり温暖な良い天気の日を選んで正解。海が綺麗な青さです。気持ち良く緩い坂を下っていると、お寺の前の広場で数十人がお弁当を食べてました。熊野古道ウォーキングのツアーの皆さんのようです。こっちは1人なので皆さんに挨拶しながらスルーします。多分早朝御坊駅をスタートして、解説を聞きながらゆっくり歩いて来られたんでしょうね。
修行、参詣気分のこっちは、ひたすら南下w
国道を渡って海側、集落が続く小道を行きます。
清姫草履塚を左手に見て、坂を下ったら間近に海!国道沿い、この風景がお出迎え。
入江なので波も静かです。
で!お目当てのランチスポットがこの先。
はし長水産直売所。ここのテラスカフェでお魚が頂けます。午前11:45。既に満席で、暫く順番待ちした後、カウンター席に通されました。
お造り三品盛りで830円也。
ジュンスカのサインを見つけたので撮ってしまいましたw
12:15、ウォーキング再開!
ココからは、海沿いの集落の間の道と国道合流を繰り返しながら進みます。
和歌山高専の先で興味深い会社を発見。
奇妙な楽器を作ってる訳では無いようですw(わかる奴だけ分かれば良いw)
清姫の腰掛け石って、手前の窪んだ石?え?清姫が座って窪んだ?どんなデカいケツやねんw
なんて心の中で笑いながら進むとまた国道に合流。交通量が多いのに、歩道は狭い狭い!ドキドキです。御坊市から印南町へ入ります。
熊野古道の道標、各自治体、教育委員会が頑張って立ててくれてますが、統一感無いので注意深く探さないと見逃しがち。この辺りも立派な国道でガッツリ山を開いた切り通しをそのまま進むので、何処かに古道へ入る道標を見逃したんじゃ無いか?と心配になりました。
やっぱり。。。左手の山の上に茂みを見つけたので急坂を上がったら有りました。津井(叶)王子。午後1:35。
別名、叶王子という事で、境内に絵馬が沢山吊られています。願いが叶うように、自分も賽銭箱に300円入れ絵馬の裏に願いを書いて吊るしました(内容は秘密)。と、振り返ると地元のお父さんが石段上のお花を取り替えにいらっしゃいまして、休憩がてら談笑。地元の人たちと交流出来るのは楽しいものです。
坂を下れば印南港。国道下の港沿いにトイレも有る公園も。先程のおっちゃんによると団体ツアーはバスをココに止めて小休止、散策するそう。因みに印南は「鰹節発祥の地」だそうで説明看板も有りました。
港の先は国道を渡り、左の急坂を取りお地蔵様が並ぶ前を上がります。国道より高い小道を進んだ先に斑鳩王子。
国道へ階段を下りて、少し先、側道へ逸れて、真っ直ぐ向かった先の森の中に今日2箇所目のスタンプポイント、切目王子。
と、小刻みに王子様が続きます。
鎮守の森上空に猛禽たちがピーヒョロローと飛び交う下を集落内を進むとJR切目駅。頭上すれすれの低いガードをくぐり、道標に従い急坂を上がり切ったら切目中山王子。午後3:05。
写真の眺めを見れば標高分かりますよね。
ココで小休止。汗を拭きました。
ここから山の裏側を回り込む訳です。久々に地道。森の中の道です。
と、突き当たりT字路。え?道標が無い?!
一本棒が立ってまして矢印は右を指しています。しかし右手は下り坂ながら、今来た道の裏側に回り込んでる。そんな訳無いよなぁとキョロキョロしてると、例の棒の横手に細長い板切れが。裏返してみたら、ちゃんと「←岩代王子」と。危ない危ない!左手で正解でした。
もしかすると、ココで迷子になった人も多いかも?分かるように上向きで置いておきましたよ。
とは言え、薄暗い山間を進む緩い下り坂は不安になります。右手にせせらぎを聞きながらほぼ真っ直ぐ。人気も無い。時間帯を間違うと相当不安になりそうな谷道です。後で調べたら3キロ程でしたが精神的には8キロ位歩いた気分で海沿いに出ました。
角にコレが有るのがポイントですw
さっき同様、国道より一つ上の道を東進。
ビニルハウスの向こうに溜息が出る風景。潮騒が聞こえる海の向こうには白浜の半島も見えます。
因みにビニルハウスではお花が栽培されています。
この先、国道に合流し、暫く進むと道の下、見下ろしたガード脇に道標発見。国道を潜り、分かれ道を右手に取り、JRの踏切を渡れば海!!砂浜が広がります。その脇、こんもり高い上が岩代王子です。午後4:15。
実はこの日、宿を、この先の南部に取ってましたが、写真を見ての通り夕日。ガイドによれば急坂も何箇所か有るという事で、この日のウォーキングはココで切り上げ、電車でひと駅行って泊まる事にしました。
翌日はまた電車で岩代に戻ってウォーキングを再開します。
トータル27キロ程で初日を終えました。
南部駅へひと駅。電車を下りたら、丁度午後5時。チェックインに向かう前に、お目当てのお店がちょうど開店!早速、お店に入りました。
▪️酒と肴 更科
居酒屋さんなので、お料理は単品ばかりですが、お酒は飲めないけど飯が食いたい旨を伝えたら+400円で定食にしてくれるとのこと。
大将が「今日入ったばかりのカツオがある」とオススメしてくれたので刺身にして、それを定食に。追加で「すき焼きコロッケ」なる一皿も。
ねっとり舌にまとわりつきコクのあるあじは、タタキなんかとは別物の魚みたい!絶品。
味噌汁はカニ汁!この後来たコロッケも甘味ある肉が入ってて正にすき焼きコロッケ!
トータルで2000円掛からずリーズナブルにも程があるw 最高の晩飯でした。
続く。
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