認知症当事者本
引用・参考文献 井口高志 2020 「認知症社会の希望はいかにひらかれるのか ケア実践と本人の声をめぐる社会学的探究」晃洋書房
補論は、「認知症当事者本がひらくものー2017年の著作群を中心にー」と題し、認知症の人認人が執筆、あるいは周囲のサポーターが本人の意向をくみ取り代筆したような本が題材になっている。
補論で対象された書籍のリストを掲載しておきたい。
○2004年のADIカンファレンス前後の本
・クリスティーン・ボーデン、桧垣陽子(訳)2003「私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界」クリエイツかもがわ
・クリスティーン・ブライデン、馬籠久美子・桧垣洋子(訳)2004「私あ私になていく―痴呆とダンスを」クリエイツかもがわ
・呆け老人をかかえる家族の会編2004「痴呆の人の思い、家族の思い」中央法規出版
・呆け老人をかかえる家族の会編2005「若年期認知症 本人の思いとは何か―松本照道・恭子夫妻の場合」クリエイツかもがわ
・一関開治2005「記憶が消えていくーアルツハイマー病患者が語る」二見書房
・越智須美子・越智俊二2009「あなたが認知症になったから。あなたが認知症にならなかったら。」中央法規出版
・太田正博・菅崎弘之・上村真紀・藤川幸之助2006「私、バリバリの認知症です」クリエイツかもがわ
・太田正博・太田さんサポーターズ2007「マイウェイー認知症と明るく生きる「私の方法」」小学館
○2010年代に出版されたもの
・クリスティーン・ブライデン、NPO法人認知症当事者の会(編著)、永田久美子(監修)2012「扉を開く人 クリスティーン・ブライデン」クリエイツかもがわ
・樋口直美2015「私の脳で起こったこと―レビー小体認知症からの復活」ブックマン社
・中村成信2011「ぼくが前を向いて歩く理由ー事件、ピック病を超えて、いまを生きる」中央法規出版
・佐藤雅彦2014「認知症になった私が伝えたいこと」大月書店
・佐藤雅彦、ハービー山口・鎌田實2016「認知症の私からあなたへー20のメッセージ」大月書店
○2017年に出版されたもの
・クリスティーン・ブライデン、馬籠久美子(訳)2007「認知症とともに生きる私ー「絶望」を「希望」に変えた20年」大月書店
・クリスティーン・ブライデン、水野裕(訳)、中川経子(訳)2007「私の記憶が確かなうちにー「私は誰?」「私は私」から続く旅」クリエイツかもがわ
・藤田和子2017「認知症になってもだいじょうぶーそんな社会を創っていこうよ」徳間書店
・大城勝史2017「認知症の私は「記憶より記録」」沖縄タイムス社
・ケイト・スワファー、寺田真理子(訳)2017「認知症を乗り越えて生きるー断絶処方と闘い、日常生活を取り戻そう」クリエイツかもがわ
・丹野智文2017「丹野智文 笑顔で生きるー認知症とともに」文藝春秋
○取材・声を集めた企画本
・生井久美子2017「ルポ・希望の人ーここまできた認知症の当事者発信」朝日新聞出版
・永田久美子(監修)2015「認知症の人たちの小さくて大きなひと言ー私の声が見えますか?」harunosora
・認知症の私たち(著)・NHK取材班(協力)2017「認知症になっても人生は終わらないー認知症の私が、認知症のあなたに贈ることば」harunosora