四季の養生(春)
私は、春はもちろん好きなんですが、冬から春へ変わるタイミングが
一番身体的には変化を感じるので、しっかり養生をしておきたい季節です。
春の3か月は、発陳というそうです。万物が芽吹くときです。人も動き出します。生じてくるものを殺さないことが大切とあります。これに逆らうと、肝を傷つけ、夏に冷えの病になりやすく、夏に生を長じることができないそうです。心身ともにのびやかに過ごすことが大事です。
春養生のポイントは2つ。
①「風邪」を防ぐ。
春一番と言いますか、春の風に気を付ける。皮膚トラブルが生じやすいとあります。寒暖の差が激しいので、衣類の調節、手洗いやうがいをマメにすることで、風邪症状だけでなく、花粉症なども防ぐことができる。
②「肝」を落ち着かせる。
春は解毒・排毒の役割や自律神経のバランスを調整する役割がある肝の負担が大きくなる。また、陽気がさかんになるので、肝の気が高ぶりやすくなる。そこで、ストレッチやアロマ、ハーブなどで、気を落ち着かせるのもよい。
おすすめ食材
甘味:粟、小麦、大麦、玄米、大豆、きゃべつ、たけのこ、にんじん等
旬のもの:春菊、菜の花、セロリ、菊花など
お茶:ハブ茶、甜茶
5味でいうと酸味が良いのではと思うが、収斂作用があるので控えた方がよい。穀類の甘味で補気をして脾のはたらきを助けるのがよい。
薬日本堂漢方スクール『漢方養生指導士養生総論』
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