Cosy Koji コージーコージーが、できました
先日菌曜日。印刷会社にコージーコージーを迎えに行ってきました。
なんか多いのか少ないのか分からない…。
とりあえず、はじめの600冊。車になんとか入りました。
写真もレイアウトも、一から自分でデザインした初めての本。だけど、仲間の手が山程入った本。2021年中に仕上げなければならなかったのには、理由がありました。
初めから終わりまで、素晴らしいコミュニケーションをはかってくれたオランダの印刷チーム。「おめでとう。君の最初の本だよ」と言われ、夫が横で感激してました笑
でも、わたしは(ありがとう。でもこれは、”わたしたち”の本。そして、この次何が生まれたとしても、いつまでも終わらない本。)と思って、黙っていた。
家に帰ってじっくり見てみると、ああ。これでよかったんだ、と思う部分があったり。あーこここうすればよかったなー、という部分もあったり。
その不完全さが、どうしようもなくうつくしく、自分たちが、何よりもわたしが、見つけなければならなかった正解が、そこにありました。
フィンランドで生まれたOtabind という綴じ方。見開きの写真も、どのページも、ストレスなく開く。
紙の重さも、手触りも。照りかえす優しい光も。
傾けると、静かにきらりとする金箔。KURZ385番。受ける光源によって、全く表情が異なる。
タイムレスな表紙デザインには、わたしが一番初めのKojiology/コージオロジーでみんなと育てた糀の写真。
著者名は、あなたとわたし。
カバーを開くと、またお楽しみが。
写真も、イラストも、いい感じに色がのっている。
これでいい。この本は、わたしたちと一緒にこれから育っていく。従来の出版から全くかけ離れた考え方で、この本は生まれた。誰にも縛ることなどできやしない。綴ることはできても。
3週間という限定的な期間で、これだけ世界中の人からウェルカムされたコージーコージー。よかったね。みんな待ってるよ。早く会いたいね。
約束してくれたみんなに送ったら、あと8冊各大陸に旅させよう。
コージーコージーは、移動図書館になる。わたしの代わりに色んな人に触れて、声を聴いて、風にあたって、付箋を挟まれたり、ボロボロになって帰っておいで。いつか。
その時は、あなたにはたくさんの名前がついている。
海を渡って、丘を越えて。誰かに会う度、強くなりますように。