はじめに
自己紹介
はじめまして、私は今年一杯で会社を辞め、来年(24年)に独立する動画クリエイターのファーリンです。
ミュージシャン向けの新たな施策、「INDIES SHORT MV」について、マガジンにしてまとめようと思います。その前に、自己紹介と考案に至った経緯をお話したいと思います。本題に進みたい方はこの記事は飛ばしていただいて大丈夫な内容です。
私は動画クリエイターを始める前は、高校生から30歳まで約15年程バンドをやっていました。
いくつかやりましたが、全てパッとした成果は残せていません。星の数程いる売れないミュージシャンの一人だったと言えばそれでお終いですが、「あの時こうしていたら何か違ったかもしれない」という後悔は無数にあります。
私は頑固なんです。いえ、主観的には未だに頑固だと思っていません。大学で社会学を学んだことで、論破には必ず根拠が必要であり、良くも悪くも「自分の意見」と「客観的事実」を分けて考える癖がつきました。それによって、メンバーの提案に対し私を納得させてくれる議論を求め続けたことが彼らにとって「ファーリンには何を言っても聞かない」という風に見えてしまい、それを「頑固だ」と言われているように思います。
問題は私が頑固かどうかではなく、そうやって生きてきた延長にある今、私が何も成せていないことです。最初にバンドを組んだメンバーは私と離れた後30万人登録のYouTuberとして活躍し、その後組んだメンバーはアイドル事務所の社長をやっています。音楽をしていた身としてそれが彼らの成功かと言えば必ずしもそうではないと思いますが、少なくとも私とは次元が違う世界を生きていると感じています。
これから動画クリエイターとして何かを成すために、私に必要なことは「人の考えを素直に聞くこと」だと思いました。
今私にはバディと呼ばせてもらっている動画クリエイターがいます。バンド時代、大切だったはずの仲間を何人も失ってきた私にとって彼は絶対に失いたくない新たな仲間です。そんな彼がある日「ファーリンとは一緒に成功したい。そのために紹介したい人がいる」と言いました。
かつての自分ならこの話を素直に聞かなかったと思います。ですが今回は、自分を変えるチャンスだと思い、話を聞いてみようと思いました。
クリエイター向けコンサルを受けている
バディの縁で23年4月から某凄腕クリエイティブディレクターに月額を払ってコンサルを受けています。私以外に数人動画クリエイターがいて、皆私よりはるか高みに到達しているクリエイターなので、会社で働きながら制作していることが恥ずかしいとすら感じ、スタートラインにすら立てていないことを実感する日々です。
ここで私が学んでいることは基本的にはBtoB、企業向けの立ち回りやクリエイティブにおける上流での地位の獲得の仕方等です。それには理由があり、ビジネスの基本としてお金を持っている人をターゲットにすべきだからです。先生(コンサルしてくれている人)にはお金を持っていない個人しかいない業界で仕事していても稼げるようにはならないとバッサリ言われています。
しかしそれでも私はここで学んだことをまだ芽が出ていないミュージシャン達に活かしていきたいと思っています。
動画クリエイターを始めて3年、数々のアーティストさん達の制作をやらせていただきました。私自身が売れないバンドマンだったので、彼らのリアルに寄り添って制作をしてきたつもりです。しかし、だからこそ、ここで生活を掲げて別の業界での制作にシフトしていくことはこれまで制作をさせていただいたミュージシャンの皆さんを裏切ることになる気がしてなりません。
とはいえ、今年一杯で会社を辞める話を先日上司に伝え、来年からクリエイター業一本でやろうとしている身として、「収入を得ていく」ことを現実的に考えなければいけません。なので、今回考案する施策「INDIES SHORT MV」はこれまで低価格で制作をやってきた私の、低価格MVでの最後の挑戦にしようと考えています。
次からは具体的な話に入っていきます。