ぼけますから、よろしくお願いします。
話題になった作品をやっと見ることができました。見た直後の感想をここに書き留めておきます。
見た直後の感想ですが、とうてい一言では表せず、色んな感情が押し寄せ、何度も涙を流してしまった。
特に後半。認知症と診断されてからも懸命に生きようとする2人。「人の世話になりたくない。」と頑なに介護されることを拒んでいたが、娘が限界だと感じ、介護保険の利用を開始する。
できないことが増えてくる、なぜできなくなっているのか分からない、辛い。そんな感情でのけもの扱いされていると思い込み、自宅にも居場所が無いと泣く母。泣きながら夫に手を差し伸べるシーンがあった。
一番辛いのは、本人。
自分が自分でなくなる。ゴールが無い迷路を彷徨っているかのよう。
差し伸べられた手をしっかり握りしめる夫。
あぁ、これが寄り添うということなのか。
認知症を生きる母のことを、絶対否定はしなかった。終始、優しさで溢れていた。
愛である。
この映画を通して学んだこと。
①ありのままを受け入れるということ。認知症だがなかろうが、母は母。移りゆく変化に寄り添うこと。
②映像に記録することは、客観的に見ることにも繋がるのではないか。
こんな貴重な作品をこの世に出してくれた娘さまには、感謝しかない。
全ての人に見てほしい。