かばん 掲載歌(2022.6月号)
かばんの6月号が届きました。ありがとうございます!
今回はあきらかに、冊子の厚みが違います。
というのも、企画チームの方たちが広く会の外へも参加を呼びかけた返歌特集があるから。そして、小佐野彈さんの『銀河一族』特集での俵万智さんとの対談。豪華…。
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「かたち」 鈴木精良
切りすててひとりゆけない影のようわたしのなかの記憶の綯交ぜ
何にでもなれる。手のひらさしだしていっとき頬のぬくもりになる
自転車をすべてえらんでPCに訴えている人間性を
Excelのクリックひとつで追加する一行ほどのかるい馴れあい
探しものみたいにゆびでたしかめて安息はきみのかたちで眠る
ほんとうに知りたいことは花びらに託す二択じゃわからないけど
しあわせのかたちがみんな違うならきみのかたちでずっと笑って
淋しさを雨に隠して長い夜 気づけば音はやわらいでゆく
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