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【CDレポ】Benedicto Lacerda e Pixinguinha

本日のCDレポはこちら🇧🇷‼️


ブラジルの作曲家でフルート奏者のベネジート・ラセルダBenedicto Lacerdaと、「ブラジル音楽の父」とも呼ばれるサックス奏者(かつてはフルートも演奏)のピシンギーニャPixinguinhaによるアルバム。

共に「ショーロ」界の巨匠として認識されていて、何度もコラボをしています。



ショーロってなに??



まずは、ブラジル音楽について少しだけ🇧🇷

サンバやボサノヴァという単語ならば皆様も聞いたことがあって、説明できないまでも、どんな音楽かはなんとなく想像がつくのではないでしょうか?

サンバはリオのカーニバルで流れているアレですね🪇
「てんとう虫のサンバ」や「マツケンサンバ」を思い浮かべた方は…実は音楽的には全然サンバではないのです👀‼️
使用される楽器の種類やリズムの特徴など、厳密には色々あるのですが(例えば「叩けボーンゴ🎶」という歌詞に出てくるボンゴという楽器は、サンバでは使われない、とか)、そこを説明しだすと永遠に先に進まないので今回は割愛。結構有名な話なので、気になった方はぜひ調べてみてください😆


ボサノヴァは、「イパネマの娘」と聞けば「あぁ知ってる!」となる方が多い気がします。
ちょっと気怠い雰囲気と言うのでしょうか、カフェのBGMに使われたり、リラックス感が強いイメージがありますね。


「ショーロ」もこうしたブラジル発祥の音楽のひとつです。
ブラジル最古のポピュラー音楽とも言われていて、小編成の器楽アンサンブルで演奏されることが多く、「即興演奏」がメインの音楽となっています。
Tico Tico no fuba(ティコティコ)は、色々な形にアレンジされていて有名なのできっと聴いたことがあるはず!


「即興」がメイン、なんてジャズは基本そうじゃないの?と思われるかもしれませんが、歴史的にはショーロのほうがジャズよりも古いのです。
基本的にはA・B・Cという3つの部分から曲が構成されていて、ぐるぐるとメロディが繰り返されるロンド形式という形をとっています。一曲の中で長調から短調に、短調から長調に…とコロコロ転調するものが多いことも特徴でしょうか。独特のリズムの訛りもあったりします。

ポップス系音楽の歴史やジャンルの区分はとても複雑で、説明しきれないのが悔しいところですね🥲とにかく聴いていてウキウキになる曲がほとんどです。


このアルバムの中では「O Gato E O Canário」で聴ける軽快なピッコロ演奏がとても好きです。
古い録音なので全体的にあまり音質が良いとは言えないのですが、とてもクリアで小鳥が鳴いているかのようなピッコロの音色はぜひとも真似したいです✨

また、ラセルダのフルートのほうは、少し空気成分な多め(エアリー)な音ですが、耳馴染みの良い優しい音だと思います。
ピシンギーニャのサックスは、録音状態も影響しているかもしれませんが、低い音域はトロンボーンのようにも聴こえたり、クラリネットのようなマイルドさもあったり、音色のパレットが色彩豊かで良いなと思っています。

テンポの速い曲がほとんどですが、2人の技巧をとことん堪能できてとても楽しいアルバムです💿ショーロデビューにぜひ!!



(今月CDレポ3本書けたあーーー!😆😆笑)

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