③ 結婚相談所で無料ホステス状態になった笛美。
前回、キャリアと出産という、ダブル時限爆弾を抱えていることに気づいた20代の笛美。
●20代で婚活するが無料ホステス状態に
追い立てられるように、
20代で結婚相談所に入会しました。
「年収は実際より低めに書くように」と、
結婚相談所の人に言われました。
短かった髪を伸ばし、
お化粧をしてワンピースを着て、
ニコニコ笑って「すごーい」と言いました。
年齢に惹かれて、
会いたいと言ってくれる人は
多かった気がします。
1日に3、4人に会うこともあり、
目が回るようでした。
50代の男性に頼みこまれて
お見合いをしたこともあります。
でも会う人会う人、
びっくりするほど話が噛み合いません。
なぜ自らお金を払って、
好きでもない男を持ち上げて、
ホステスみたいになって疲れているの?
人並みに結婚して
人様に恥ずかしくない女になるためには、
ここまで不快な思いをしなきゃダメなの?
寂しい休日を埋めるように
続けていた婚活からも、
だんだん遠いて行きました。
婚活とは別に付き合った人もいましたが、
結婚という決断はできませんでした。
●愛され記事と2ちゃんねるとの出会い
世の中は「愛され」「モテ」が全盛でした。
ネットで悩みを検索すると、
「愛される女子になるためには。」
「28歳の崖っぷちOLが結婚するには」
「男性が引いている女性の行動。」
「すごい、さすが、知らなかった」
「男は手のひらで転がして育てろ」
などが目に入ってきました。
またその頃2チャンネルを
見るようになりました。
そこには、今まで見たことのない
世界が広がっていました。
「JS最高」
「合法ロリ」
「非処女死ね」
「28歳のBBAをやり捨てにした」
「30才以上は産業廃棄物」
などの言葉が乱れ飛んでいました。
私は「そうか、自分は30歳になったら、
産業廃棄物になるんだ」と思いました。
そして30歳を超えた他の女性たちは、
産業廃棄物だから私より下なんだと思いました。
30歳になるまでに死にたいと思いました。
女性向けメディアには、
男性の都合のいい存在になってあげよう
と書かれていて、
男性向けメディアには、
女性を好き放題に扱っていい
と書かれている。
そのヤバさに気づくことはなく、
そういうものとして
私は受け入れました。
男性向けメディアのいう
痛い女やBBAを笑いながら、
女性向けメディアのいう
愛される、わかってる女を
目指しました。
黒歴史④ 女性嫌悪にどっぷり浸かり、専業主婦をバカにした笛美。