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社会とつながる

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僕は学者でもコメンテーターでもないけれど、社会の中で生きるひとりだ。 それなら僕も、社会について思いを馳せることが必要だと思う。
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#働き方

日本人は人権を知らない

アメリカの人種差別に反対するデモがすごいことになっている。 こうした状況に言及して「日本では差別というのは身近ではないかもしれないが……」というような発言をいくつか目にして、僕がふと思い出したのは「人権標語」のことだった。 日本全国のさまざまな自治体で「人権標語」を公募して、受賞作を看板にして街頭に立てたりしている。特に田舎で多いような気がする。名目は「人々の人権意識を啓発しよう」。 ところがこの「人権標語」の受賞作を眺めてみると、日本の社会に「差別から必死で目を背けようと

近況報告:いつの間にか、フリーランスになっていました。

5月に、勤めていた職場を辞めて、2か月が経ちました。 ものすごく心配していた資金繰りもどうやらギリギリ間に合って、しばらくはお金に心配しすぎず生きていけそう。 (しかし本当にギリギリの綱渡りなのはいつものこと) わりとすぐにもう少し都心の近くに引っ越して、新しい職場でも探そうかと思っていたのだけど、予想外にいろいろなところから仕事の話をもらえていて、あれ、ちょっとしばらく、フリーランスでもいいんじゃない?って気持ちになってきた。 僕は怠け者なのでフリーランスには向かないと

体力が、ない。

生まれてから今まで、体が丈夫だったことは一度もないけれど、それにしてもここ数年で体力がなくなったと思う。 まだ加齢のせいにするには少し早いと思うので、ストレスと運動不足、あともしかしたら、引っ越してきたこちらの気候が合わないのかもしれない。 体力が人並み以下になってみて改めて、世の中は体力がある人を基準に作られているなぁ、と実感する。 長時間労働が当たり前の社会。効率よりもやる気を見せることが評価される社会。体力がない僕には、それは無理だ。 そもそもが集中力に癖があっ

根を下ろさない生き方

1983年生まれ、現在34歳の僕のこれまでの人生は、「安定」とは程遠い。 比喩でも大げさでもなく、いつも「3年後の自分が何をしているか、想像もできない生き方」をここ10年近く続けている。 大学を卒業してから12年間の僕の職業遍歴を、一通りさかのぼってみよう。 大学のとき、新入社員としてそこそこ大きなメーカーに就職したときは、「これで安定した生活が約束されたのだろう」と思ったし、同時にそのことに絶望もした。 「ああ、これで僕はもう40年先までの人生が、大方決まったのか」なん

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