マガジンのカバー画像

社会とつながる

52
僕は学者でもコメンテーターでもないけれど、社会の中で生きるひとりだ。 それなら僕も、社会について思いを馳せることが必要だと思う。
運営しているクリエイター

#村社会

日本人は人権を知らない

アメリカの人種差別に反対するデモがすごいことになっている。 こうした状況に言及して「日本では差別というのは身近ではないかもしれないが……」というような発言をいくつか目にして、僕がふと思い出したのは「人権標語」のことだった。 日本全国のさまざまな自治体で「人権標語」を公募して、受賞作を看板にして街頭に立てたりしている。特に田舎で多いような気がする。名目は「人々の人権意識を啓発しよう」。 ところがこの「人権標語」の受賞作を眺めてみると、日本の社会に「差別から必死で目を背けようと

いつまで「ムラ社会」をやってるつもり?

結局のところ僕が違和感を覚えるもの、 打破したいと思っているものは、 いわゆる「ムラ社会」というやつに他ならないのだ。 僕の考える「ムラ社会」の特徴は、 1. 世界を「身内」と「よそ者」に二分割する。 2. 「身内」には同質化を強要する。自分たちの「常識」から外れないようにさせる。 3. 2を前提として、「身内」を盲信的に信頼できるものとみなす。 「何があっても(何をされても)裏切らない」ことを美徳とする。 その一方で、「よそ者」に対しては強い警戒心(あるいは敵対心)を