
影響を受けた本③法人で不動産を買った方がいいのか
まだ読み終わったばかりですが、こちら本が大変参考になりました。
法人で不動産投資をするメリットは節税ではない
結局のところ、法人で不動産投資を行う主なメリットは「節税」ではないことが改めて分かりました。
法人から個人にお金を移す際には、所得税と住民税がかかります。
法人税率が所得税率より低いからといっても、法人税を支払った後、個人に資金を移す際に再度税金が発生するため、トータルで考えると個人で不動産投資をした方が手残りは多くなります。
では、なぜ法人で不動産投資をするのか?
それは法人の方が資金繰りに優れているからです。
資金繰りが良ければ融資を受けやすくなり、規模を拡大しやすくなります。また、会社の利益を個人に移さず内部留保すれば、法人税のみで済みます。
個人に資金を移さない限り、法人で不動産を所有した方が、結果的にお金が残るのです。
会社員として本業がある場合、法人からの給与は不要なため、会社の利益をすべて内部留保すれば、個人で不動産を持つよりもはるかに多くの資金を確保できます。
※最終的に個人にお金を移す際には税金が発生するため、これは節税ではなく「税金の繰り延べ」にすぎません。
もちろん、法人に残った資金は個人所得とは異なり自由には使えませんが、資金繰りを良く見せることが可能です。
法人税と所得税を比較すると、法人税の方が税率が低いため、法人に資金を留保した方が結果的にお金が貯まりやすくなります。
この方法を継続すると、自己資本比率が個人所有の場合よりも高くなり、より有利な条件で融資を受けられる可能性が高まります。
個人 vs. 法人、どちらで不動産投資をすべきか?
「2棟以上の購入を考えているなら法人で買うべき」という意見をよく目にします。一方で、手残りを増やすことが目的なら、個人事業主として投資を行った方が良いとする考え方もあります。
多くの節税指南書では、社会保険料を考慮せず、単純に個人の所得税と法人税の税率を比較しています。
しかし、この本では社会保険料まで含めて手残りの違いを説明しています。
結論
手残りを最大化したいなら個人
資金繰りを良くし、規模を拡大したいなら法人
この本を読んだことで、法人化のメリットを改めて言語化できました。