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私たちは光の存在②

前回、小1の時のリアルな夢の話を書いた。赤ん坊の形をした光15体くらいが雲の上から地上に降りていった話だ。

今回はそれから20年後の話である。立て続けに2体の大人の形をした光を見た。今度は現実の話である。その1件目を書いてみる。

ある日の夕暮れ、私は仕事が終わり歩道を歩いていた。前方にはバス停がありバス待ちの人の列ができていた。5,6人くらいいただろうか。でも一番前の人がちょっと変・・・

よく見ると大人の形をした光の存在だった。夕暮れの中で電球のように明るい。「えっ?」と何度も見返す。そしてあの20年前の夢を思い出した。

「でもなぜここに!?」横を見ると目の前の家の玄関にお通夜を示す提灯がかかっていた。

「あぁ、そういうこと・・・」例えれば地上勤務を終えて天上に帰る時が来た、そう言う風に解釈した。

真横に差し掛かると人型の光はバス停脇の植え込みから出ていた。地上に立っているが植え込みは関係ないらしい。ひざ下が植え込みに隠れている。

バス待ちの人たちは誰も気づいていない。みんなが見えるわけではないのだとこの時はっきりと認識した。

ただ光の存在が見えていても何にも役に立ちはしない。顔が分からないから素通りする。向こうも知らない人から声を掛けられたら戸惑うだろう。

もし知っている人なら適切な声掛けは「お疲れ様でした」になるだろう。次はその挨拶に失敗した話だ。

つづく。






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風道 愛
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