先延ばしグセを手放すのに役立った7つのこと~筆子の場合。
学生時代は、夏休みの宿題を心底ギリギリにやる人間だった私ですが、今は先延ばしをしなくなりました。
後回しにするクセを解消するのに役立ったことを7つ紹介します。
■この記事が役立つ人
ズバリ、先延ばしをするクセをなんとかしたいと思っている人
■この記事を書く人
物心ついてから短大を卒業するまで、通算15年ぐらい、宿題をギリギリにならないとやらなかった筆子。
大人になってからも、先延ばしグセにしばしば悩まされましたが、65歳の今は、そういうことはありません。
遅すぎる…という声も聞こえますが、大丈夫です。あなたは今のあなたの年齢で先延ばしグセを手放してください。
私が完全に先延ばしグセを解消できたのは、たぶん50歳で本格的にミニマリストになってから。
100年生きるとしても、人生の半分は先延ばしグセで苦しんできました。
先延ばしをやめたいとき一番重要なこと
先延ばしをするクセを改めたいと思っている人はたくさんいるでしょう。
人間はもともと長期的視野で物事を見るのが苦手で、目先の楽なことを優先するようにできていますので。
ネット上には、先延ばしグセを手放す方法がたくさん出ていると思います。
たくさん出ているということは、ダイエットと同じで、決定的な解決法はないということ。
先延ばしする状況や理由はさまざまなので、万人にあてはまるユニバーサルな解決策はないのです。
重要なのは、自分に合った方法を使って、うまく先延ばしグセに付き合っていくことではないでしょうか?
私の経験がどなたかの役にたつことを祈っています。
筆子の先延ばしの例~学級日誌をつけるのをためた
私の先延ばし体質を知っていただくために、先延ばしをしたエピソードを1つだけ紹介します。
これまで、ブログで、夏休みの宿題をギリギリにやっていた話や、彫刻をする宿題を提出日の前に、半泣きになって仕上げた話を書いていますが、今回、書くのはこれまでどこにも書いていません。
私は学生時代、いやなことは後回しにするタイプでした。
私の知能レベルは、特によくもないでしょうが、ものすごく低いというわけでもありません(私の希望)。
こんなふうに、やるべきことをやらないで、1日延ばしにしていたら、あとで苦しい思いをすることはわかっていました。
でも、先延ばししていました。
小学校3年のとき、学級日誌を書くのをためていました。
学級日誌は、当番の生徒がその日の授業の内容や感想などを記入するノートです。
担任の先生が産休に入り、代用教員の先生(年配のおじいさんに近い男性)がやってきて、彼が、私に毎日学級日誌を書くように指示したのです。
たぶん私は美化委員とか図書委員とか、そんな感じの委員だったと思います。
「1人の生徒だけに日誌を書かせるなんて、ありえないだろ」と今の私なら思いますが、当時は子供だったので、素直に先生の言うことを聞き、机の中に学級日誌を常備していました。
でも、全然つけていませんでした。
今は、この手の記録をとるのが好きな私ですが、当時は全然好きではなかったようで、「書かなきゃ、書かなきゃ」と思いつつ、一文字も書きませんでした。
おじいさん先生が、「きょう、◯◯の花の苗を植えましたから、日誌に書いておいてください」と私に言いました。
「はい…」と答えましたが、書きませんでした。
担任が産休から戻る日が近づいてきたある日、とうとう私は学級日誌を書き始めました。
何日分書いたのか記憶にありませんが、日誌を家に持って帰って、過去の分を一気に、2~3日で書いたんです。
ものすごく苦しかったことを覚えています。
いっそ、「書くの忘れてました」と言えばよかったと思います。
学級日誌は、法律で学校に備えることを定められた文書ではないので、公文書ではありません。
公文書だったとしても、たとえ、数日間、空欄になっていたとしても、責任は私にではなく、私に書かせたおじいさん先生にあります。
でも、その頃は、そういう知恵はいっさいなかったので、とにかくもがき苦しみながら、時間表と記憶を頼りに、適度にフィクションを混ぜて、夜遅くまでかかって日誌を埋めきりました。
子供のときから私は寝るのが大好きで、夜は早く寝たいタイプ。その私が夜遅くまで起きていたのですから、その苦しみたるや相当なものでした。
私は寝ずに起きて、日誌を書いているのに、弟はすぐそばですやすやと幸せそうに寝息を立てている。
地獄の苦しみでした。
そんな苦しみを味わったのに、その後も、宿題をギリギリにするクセは改まりませんでした。
就職してからは、ほかの人に迷惑がかかるので、仕事は早めにやっていましたが、プライベートでは、いろいろなことを先延ばししていました。
でも、前述したように、50歳ごろには先延ばし人間に生まれ変わっていました。
では、ここから、先延ばしをしない人間になるために役立ったことを紹介します。
1:個別に障害をクリアする
まず、なぜ自分が先延ばしをしてしまうのか、その理由を考えてください。
理由を自分で見つけて、そうならないよう、ひとつずつタスクの着手の障害になっていることをクリアしていく方法は、誰にでも有効です。
よくある先延ばしの理由を見ていきましょう。
タスクが困難すぎる
そのタスクが難しすぎると、どこから手をつければいいのかわからないので、開始できません。
この場合、大きなタスクを、今の自分が簡単にできるところまで細分化することで、かなり始めるハードルが低くなります。
完璧主義
完璧にやらなければならない、ちゃんとやらなければならないというプレッシャーが大きすぎると、始めることができません。
この場合は、完璧主義を手放す練習から始めるといいでしょう。
たとえば、
・結果よりプロセスにフォーカスする
・70%できればいいと考える
・完璧などこの世にないと自分に言い聞かせる
不安・恐怖
「この作業をするのは、とてもつらくて苦しい、すごく退屈だ」。そんな気持ちがあると、ネガティブな気分にとらわれて開始できません。
私が宿題をギリギリまでやらなかったのは、宿題をするのがまったく楽しいとは思えず、つらく苦しい修行のようにイメージしていたからだと思います。
この場合も、タスクの細分化が効果的です。
さらに、先入観を取り払い、そのタスクの難易度を、客観的に査定すると、「それほど難しくないかもね」という気持ちになり、着手できるかもしれません。
興味がない
そのタスクにおもしろみを感じることができないと、モチベーションがわかず、取り組むことを回避します。
もし、それがどうしてもやらなければならないことなら、興味を持って取り組めるポイントを探して、自分をなだめながら開始するといいでしょう。
外的要因・特に時間不足
ほかにやることがあって、時間の制約があるとき、ほかのもっと重要なことや、やっていて楽しいことを優先するので、そのタスクは先延ばしになります。
こんなときは、時間管理や優先順位の見直しなどをすることによって開始できます。
やっても何もいいことない(失望・絶望)
そのタスクはやっても楽しくないし、お金をもらえるといった利益もないし、やる価値がない。
そんな気持ちでいるときは、今すぐ快を得られる楽しみに引き寄せられ、こちらはやりません。
意志力・自制心の不足
疲労、ストレス、病気などによって、意志力が低下していると、タスクに取り組むエネルギーがわきません。
休息をしっかり取って、気力を回復することで、取り組めるようになるかもしれません。
環境的要因
その作業に取り組むことを邪魔するものが環境にあると、開始できません。
たとえば、明日テストだから、テスト勉強をすべきなのに、友人が5分ごとに、テキストメッセージを送ってきたら、集中できないでしょう。
そのほかにも、タスクを先延ばししてしまう理由はあると思います。
その理由を見つけて、対策を立てましょう。
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