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91歳、母の気ままな日々

先日、10年来の読者の方から、私の母の話が好きだから、また話を書いてください、というリクエストをいただきました。

一口に母の話と言ってもいろいろあるので、どんな話を読みたいのか、また具体的にリクエストしてほしいのですが、今回は、最近の母の様子について書きます。

母の過去について、印象に残っているエピソードは、こちらの記事に書きました。


とりあえず元気な母

以前の記事でも書きましたが、母や弟は、自分のことについて語らない人たちです。

日常会話とはそういうものなのでしょうが、電話で話しているだけでは、母が何を考えているのか、よくわかりません。

これが私なら、91歳でまだブログを書いていたら、日々、どんな心境で暮らしているか文章にして発信するでしょう。

たとえば、身体のどこがどんなふうに動かないか、寝る前に何を考えるかなど、今の状態や来し方行く末について何かを書くでしょう。

しかし、母は電話では、「最近、こんなことがあって、こんなふうに思った」「いまはこんなふうに暮らしている」「最近の楽しみはこんなことだ」みたいなことは自分からはあまり話しません。

私から質問しない限り、なんの情報も引き出せないのです。

このような人が相手の場合、近くからその人の様子を観察し、その人が時々発する言葉から判断するしかありませんが、私は遠くに住んでいるので、観察もできません。

母はインターネットを使わないので、ビデオ通話ができないため、電話で話すだけです。

一応、母は元気で健康上の問題はありません。

電話するたびに、「口内炎が治らない」と言っています。痛いわけではなく、口が乾くので、うまくしゃべれないそうです。いわゆるドライマウスという症状だと思います。

「うまくしゃべれない」と言うわりにはふつうにしゃべっていますが。

口内炎については、かなり前から患っていて、電話して、「元気?」と聞くと「元気だよ。だけど口内炎がなかなか治らない」と毎回言います。

もうひとつ母が必ず言うのは、「Sちゃんは元気か?」です。Sは私の娘です。Sは、去年、結腸の感染症になってから病気の問屋状態になったため、母はとても心配しています。

母は私のことはたいして心配していないようで、いつも、「Sちゃん」の話しかしません。

母の日常

母は、今年の5月半ばから、名古屋市にある高齢者向けのサポート付きマンションで暮らしています。

午前中は自分の部屋にいて、午後は外出しているそうです。

母の外出先で私が把握しているのは、バスで5分もかからないカーブス(女性向けのジム)と、カーブスのすぐそばにある元町珈琲という喫茶店です。

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