私が自分の本の宣伝をあまりしない理由。
28日に文庫本が出版されたので、今回は、出版に関する話題をお届けします。
私は、自分の本の宣伝をあまりしないほうだと思います。
以前、「筆子さんの本を読んでみたら意外におもしろかったから、もっとブログで本の紹介を書いてください」という不思議なリクエストをいただいたことがあります。
それでも、あまり書きません。
その理由を紹介しながら、出版に関する私の考え方をお伝えします。
0.日本にいないから実感がない
私が、自分の本についてあまり書かない理由に、日本にいないから、出版した実感が希薄である、というのがあります。
日本に住んでいれば、本屋に行き、自分の本が棚に並んでいたら、「わ~、うれしい!」という気持ちになって、にまにましてしまうのかもしれません。
私の本を手に取っている人を見かければ、ドキドキするでしょう。
しかし、実際はカナダにいるので、自分の本が本屋に並んでいるところを全くイメージできません。
したがって、自分の中で出版がビッグイベントにはならず、話題にする気が起きません。
1.そもそも、広告や宣伝が嫌い
私自身が、広告や宣伝をあまり好きでなく、きついセールスピッチを軽く憎んでいます。
自分がされて嫌なことは人にもしたくありません。
YouTuberは、動画の中で、「高評価お願いします」「いいね、お願いします」「フォローお願いします」などなど、言いますよね。
ユーザーに特定の行動を促すこのような言葉は、コールトゥアクション(Call to Action、CTA)と呼ばれますが、CTAは必要です。
言わないとユーザーは何もアクションを起こさない、というか、言われても起こしません。
だから1回ぐらいは言うべきですが、何度も言うYouTuberは苦手です。
コンテンツの質が80点であるところに、しつこいCTAがあると、私の中で、そのコンテンツの質が20点~30点は下がります。
「でも、筆子さん、ブログで広告のせてますよね?」とあなたは言うかもしれません。
でも、広告をのせないとブログからの収入がゼロになるので、のせないわけにはいきません。
これは、私が広告が好きかどうかとは次元の違う問題です。
「広告を見たくないからブログから取ってください」とお便りを下さる読者が実際にいますが、その場合は、広告を表示しなくてすむ方法を案内しています。
本がミリオンセラーになって、広告収入がなくても、生活できるようになったら、広告は全部取りますが、今のところそんな気配はありません。
2.本は出版社の商品である
私の本の著者名には、「筆子」とあり、実際自分で書いたり、チェックしたりしていますが、本は、基本的にそれぞれの出版社の商品だと私は思っています。
だから、宣伝は出版社の営業部の仕事だと考えています。
編集者が入ると、よくも悪くも私が100%書いたものとは変わります。
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