1対1で2050年を語り合う|Setouchi Factory View to 2050 in 府中明郷学園
誰も正解の分からない、2050年の未来図を考える。
「ものづくりが未来にできることはなんだろう」をテーマとして動き出したSetouchi Factory View To 2050 の第二回は、府中明郷学園の9年生(中学3年生)28名と大人28人がともに、未来に向けたイメージを広げました。
会場は府中明郷学園にあるむらさきラボ。
総合学習の2時間を利用して、生徒と大人が一対一で対話をしました。
講師は「教育とデザインの力で、誰もが自創する未来をつくる」を理念に掲げるミテモ株式会社 代表取締役の澤田哲也さん。
2050年。少し遠い、だけど訪れる未来。曖昧だけど、少しずつ共にイメージしていきます。
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大人一人と生徒一人がペアになり、インタビュー形式による20分間×2回の対話。インタビューシートをもとにして、28人の生徒と28人の大人がそれぞれ「聞き手」と「語り手」となってインタビューがはじまります。
1. 20分間、言葉に耳を傾ける。
聞き手は20分間の傾聴。語り手は20分間の対話。
大人も生徒も対等な、20分間が始まります。
問いは
・2050年はどんな未来だろう?
・2023年とは何が変わり、何が変わっていない?
・身の回りではどんな変化が起きているだろう?
・ここまでの変化はどんな要因があっただろう?
・この未来の物語にタイトルをつけるなら、どんなタイトル?
といったもの。聞き手が読み上げて、それに対して語り手は言葉を探します。
全員が初めましての人たち。
最初は俯き気味にインタビューシートを読んでいても、気づけば徐々に顔が相手へ向かう。少しずつ、言葉を考え選び合う。そんな様子がとても印象的でした。
どんな未来が生み出せるかという価値の話ではなくて、この対話と傾聴が行われる空間全体がとても尊い。そんな気がしました。
参加者の一人から「いつから、どこからが子どもなんだろう」という問いが生まれるほどに、今回のインタビューでは生徒と大人がお互いに対等だったように見えました。
2050年という未来に対して正解はなくて、それぞれの考えを尊重し合うこと。未来に必要なのはこの空間自体なのかも知れません。
2. 相手の言葉をチームに共有する時間
あっという間に40分を終えてから、再び4人のグループに戻ってインタビューを共有しました。
それぞれの言葉を代弁する時間。気づきを共有する時間。
3. 地域で生み出せるのはどんな未来か
生徒たちは2時間を終えて、最後は大人が残って「フィッシュボウル」という対話形式で全体の気づきや問いを共有していきました。
会話ができるのは、中央でペンを握る一人だけ。それ以外の人は聞き手に周り、話したくなると中央に進む。そんな1時間でした。
気づきに対して、質問が生まれ。そこから対話へと発展することもありました。大人が感じる地域の課題感や、未来へ向けてできること。
それぞれが伝えたキーワードをホワイトボードへ記入していきます。
前半のインタビューの雰囲気と比較してみると、大人たちのフィルターを通した言葉には課題感が多く、少し彩りを失ったような部分も仄かに感じたりしつつ。
それぞれ抱えている課題や地域への見え方も含めて、各々が言葉と対話を味わいながら、違和感を含めて思考し続けていく。そんな一日になったように感じました。
未来には何が必要か、最後に付箋を書いて合計3時間の対話の場が終わりました。
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学校の中で、大人と生徒が混ざり合いながら未来への話が生まれる場。この対話が、地域の未来に繋がるように。Setouchi Factory View to 2050第3回は、12月4日(月)午後に開催予定です。